標高差1000mを一気に駆け登るVK(バーティカル・キロメーター)種目の世界シリーズであるVKWC(バーティカル・キロメーター・ワールド・サーキット)。2019シーズンの世界女王を目指して、4月の粟ヶ岳を含めて全4戦を転戦してきた吉住友里(YOSHIZUMI YURI)は現在シーズンランキングで暫定2位につけています。9月29日(日)にフランスで開催される最終戦Verticale du Grand Serreで今シーズンのランキングが決定します。
最終戦のVerticale du Grand Serreはシリーズ最短距離の1.8kmで標高差1000mを登る世界的にも急峻なVKレースとなります。記録の出やすい高速コースとして有名であり、女子でも30分代前半の超ハイレベルなレースになると予想されます(昨年は女子1・2位が34分代=日本人男子でも未だ出したことのないタイム)。
最終戦を前にした吉住選手からのコメント
今年はVKWCシリーズに初めて挑戦していますが、いよいよ最終戦になりました。世界で最も短いVK、1.8kmで1000m登るこんなコースが世界にはあるなんて、ワクワクします(笑)コースも強烈ですが、メンバーもヤバいです!全力で楽しんできます!
2019VKWCのシリーズランキングは8戦中5戦の合計ポイントで決定します(3レースがポイント50%増しのボーナスレース)。吉住はこれまで4戦に出場してきて暫定2位で最終戦を迎えます。暫定トップはフランスのジェシカ・パルディン(JESSICA PARDIN)で今季2勝を挙げている強豪選手です。吉住が優勝した場合のみ逆転でのシリーズ女王という可能性も残っています。
WOMEN
- 1 – Jessica Pardin (FRA) 440pt
- 2 – Yuri Yoshizumi (JPN) 308pt
- 3 – Oihana Azkorbebeitia (ESP) 250pt
- 4 – Victoria Kreuzer (SUI) 200pt
- 5 – Virginia Perez Mesonero (ESP) 159
最終戦ということもあり世界的な強豪選手が参戦します。優勝候補の最有力は昨年34分代という驚異的な記録を出したフランスの女性2人です。昨年の覇者であるモラレット・アクセル(MOLLARET Axelle)と昨年のシリーズ女王であるフランスのドゥウェール・クリステル(DEWALLE Christel)は吉住の数分後にスタートとなります(VKは一人ずつのインターバルスタート)。ただし、この2人は2019シリーズの転戦はしていないため、シリーズランキングで吉住を抜く可能性はありません。暫定3位で粟ヶ岳VKのチャンピオンであるスペインのオイアナ・アズコルベベイティア(Oihana Azkorbebeitia)は今回も吉住にとっても大きなライバルといえるでしょう。
吉住選手のスタートは9月29日11時30分10秒(日本時間18時30分10秒)。世界の頂点までもう一歩!というところまで駆け登ってきている吉住選手を日本からも応援しましょう!!