2014シリーズ第3戦「おんたけ」

8月24日(日)、2014SJS(スカイランナー・ジャパン・シリーズ)の最終戦として『OSJおんたけスカイレース』が開催されました。標高3067mの御嶽山山頂を踏む国内屈指のスカイランニングレースに600名を超えるスカイランナー達が参加しました。今回は悪天候のためお鉢巡りの部分がカットされ、累積標高差約2000m、距離約30kmへコースは短縮されました。

過酷なレースを制したのはシリーズランキングでリードしていた松本大(salomon・長野県)大石由美子(LA SPORTIVA・静岡県)の二人でした。松本はSJSの3レースで全勝、大石も八ヶ岳・御嶽で2勝(富士登山競走は5合目コースに出場して優勝)し、今年はプレシーズンとして開催された2014SJS のチャンピオンにも輝きました。

小雨の中、レースは午前7時にスタートしました。林道やスキー場のゲレンデを進む序盤は、松本を先頭に、森本幸司(熊 本)荒木宏太(ASICS・熊本)星野和昭(群馬)の 4名が 先頭集団を引っ張る展開となりました。標高2300mの田の原 を過ぎ本格的な岩場になると、松本大と森本幸司が抜け出しました。山頂付近で松本大がスパートし、テク二カルな下り 坂で後続を5 分ほど引き離し、3 時間9分7秒でフィニッシュしました。2 位には松本と山頂付近まで競っていた森本幸司、3位に荒木宏太と熊本県の二人が続きました。4位には序盤先頭集団を引っ張った星野和昭、5 位にはOSJシリーズ戦で上位に入る平澤賢市(長野)が入賞しました。

女子では大石由美子が序盤からリード。本格的な山岳区間の 下り坂では後続に差を縮められるものの、終盤はさらに差を広げて、4時間9分26秒でフィニッシュしました。2位には長谷川香奈子(DYNAFIT・群馬)、3 位には岩楯志帆(東京) のスカイランニングを得意とする二名が入りました。4位に は富士登山競走で6位と登りの強い小林知美(東京)、5位に はトライアスロンからスカイランニングへ転向した五百籏頭(いおきべ)真紀(長野)が入賞しました。

『OSJおんたけスカイレース』は今年で9回目の開催を迎えました。2006・2007年にはSWS(スカイランナー・ ワールド・シリーズ)として開催され、日本に「スカイランニング」というスポーツ名をもらたしました。標高3067 mまで上がることや、眺望の良さから、近年人気が上昇しているレースです。 6月の八ヶ岳、7月の富士山、8月の御嶽山の全3戦で競われた2014SJSでは、単発のレースでは測ることのできない 総合力が浮かび上がります。チャンピオンとなった松本大、大石由美子の実力が明らかになった一方で、新しいヒーローも登場しました。

OSJおんたけスカイレース リザルト

男子
1 位 3:09:07 松本 大 (SALOMON 長野)
2 位 3:13:38 森本幸司 (熊本)
3 位 3:18:50 荒木宏太 (ASICS 熊本)
4 位 3:28:31 星野和昭 (群馬)
5 位 3:29:17 平澤賢市 (長野)

女子
1 位 4:09:26 大石由美子 (LA SPORTIVA 静岡)
2 位 4:27:56 長谷川香奈子 (DYNAFIT 群馬)
3 位 4:39:10 岩楯志帆 (東京)
4 位 4:40:40 小林知美 (東京)
5 位 4:56:03 五百籏頭真紀 (長野)

2014SJSチャンピオン
男子:松本 大 220point
女子:大石由美子 220point