7月15日(土)、長野県野沢温泉村にてVERTICALシリーズ第4戦「野沢温泉バーティカルキロメーター」が開催されました。野沢温泉スキー場のゲレンデを舞台に、最高峰の毛無山(標高1650m)まで駆け登ります。スタート直後、ジャンプ台横の急登は40度程の傾斜があり、本場・欧州のバーティカルキロメーターを彷彿とさせます。蒸し暑いコンディションの中、約70名の選手が参戦し、標高差1000m上方の最高峰を目指しました。
海外レースや富士登山など、夏季のスカイランニングシーズンを迎える時期ということもあり、調整も兼ねた形で多くの強豪アスリートが野沢温泉村に集いました。男子は、7月下旬のワールドシリーズに参戦する上田瑠偉(Ruy Ueda)と、8月の富士登山駅伝に参戦する九州国分自衛隊の永里豪城(Goki Nagasato)の直接対決に注目が集まりました。序盤から2名が競い合い、後続を突き放す展開に。中盤以降の長大なゲレンデで上田瑠偉がリードを広げて、40分18秒の好記録で今季初タイトルを獲得しました。3位は宮川鉄也(Tetsuya Miyagawa)、4位は吉野大和(Yamato Yoshino)、5位は八田康裕(Yasuhiro Hatta)と、上位常連の強豪選手がランクインしました。
女子は、吉住友里(Yuri Yoshizumi)が危なげないレース展開でシリーズ4連勝を飾りました。吉住は、大会前日に下見で標高差1000mを登った疲労が残っていたとのことですが、49分04秒の好記録でレースをまとめてきました。7月28日の富士登山競走では山頂コースに初出場する予定。今回の野沢はよい練習になったとのことで、富士登山競走での好記録が期待されます。2位には高村まゆみ(Mayumi Takamura)、3位には須藤吉仕子(Kishiko Suto)の上位常連の2名が入り、シリーズポイントを大きく伸ばしました。4位には西山容子(Yoko Nishiyama)、5位には石元楓(Kaede Ishimoto)がランクインしました。
今後のスカイランニングは、いよいよ今シーズンのハイライトといえるレースとなります。JAPAN CUP「富士登山競走」は7月28日(金)に山梨県富士吉田市で開催されます。第70回の記念大会は2018ワールドシリーズの代表選考も兼ねたレースとなります。また、9月9・10日に山形県山形市で開催される「ZAO SKYRUNNING」は日本初のアジア選手権として6カ国のナショナルチームを迎えての国際レースとなります。日本各地の山岳の素晴らしさを学ぶ機会として、2017Salomonスカイランナージャパンシリーズへの挑戦をお待ちしております!!
VERTICALシリーズ第4戦
男子トップ5
1. 上⽥ 瑠偉/Ruy Ueda 40:18 東京都
2. 永⾥ 剛城/Goki Nagasato 41:28 ⿅児島県
3. 宮川 鉄也/Tetsuya Miyagawa 44:41 ⻑野県
4. 吉野 ⼤和/Yamato Yoshino 44:57 群⾺県
5. ⼋⽥ 康裕/Yasuhiro Hatta 46:03 愛知県
女子トップ5
1. 吉住 友⾥/Yuri Yoshizumi 49:04 ⼤阪府
2. ⾼村 まゆみ/Mayumi Takamura 1:00:37 富⼭県
3. 須藤 吉仕子/Kishiko Suto 1:03:17 埼⽟県
4. ⻄⼭ 容⼦/Yoko Nishiyama 1:07:53 神奈川県
5. ⽯元 楓/Kaede Ishimoto 1:09:10 富⼭県
VERTICALシリーズ暫定順位
男子
1.宮原 徹 300ポイント
2.今井 洋二 206ポイント
3.吉野 大和 200ポイント
女子
1.吉住 友里 400ポイント
2.須藤吉仕子 250ポイント
3.高村まゆみ 212ポイント