単身で長期の欧州遠征に挑む近江竜之介(Omi Ryunosuke/TEAM☆SKY KYOTO)が活躍中です。6月1日(土)にオーストリアで開催されたスカイランナーワールドシリーズ(SWS)第6戦「ホーホッケニヒスカイレース(Hochkönig Skyrace)」で5位に入賞しました。近江は2週間前にフランスで開催された第4戦で6番目にフィニッシュするも、ミスコースのペナルティーがあり入賞を逃していました。連戦の疲れがあるものの、SWSでの自身にとっての過去最高位は大きな成果です!

アイキャッチ画像:©jannyka @jan.nyka.photography

HOCHKÖNIG SKYRACE ©Antton Guaresti @_guaresti_

ホーホケニヒスカイレースはオーストリアを代表するスカイランニング大会として、ワールドシリーズ戦の常連となっている国際的な山岳レースです。昨年は小田切将真(Otagiri Shoma)が3位に入るなど、過去に多くの日本人選手も挑んできたレースです。ホーホッケニヒとはドイツ語で「ハイキング」を意味するとのことですが、実際のコースは気軽なハイキングのイメージとは全く違います。悪天候により山頂部分をカットしたプランBコース(32 km/±2300 m)に短縮となりましたが、高標高区間は明確な道の無い雪の中を上り下りさせる非常にタフなレースでした(ぜひ動画をご覧ください)。

近江は1週間前にスペインで開催された伝説的なレース「ゼガマ」のVK(バーティカルキロメーター)で優勝。5月上旬にもスペインの離島であるラ・パルマ島で開催されたトランスブルカニアVKでも優勝。欧州の名だたるレースへの挑戦と快挙が続いています。

近江のコメント:
ヨーロッパに拠点を置いてからまだ1ヶ月程ですが、5レースに出場しました。
Skyrunner World Seriesは2戦。1戦目はフランスで行われた「GORGES DU TARN」。コースミスでペナルティを受けましたが、動きは良く、レースを終えてからは意外とポジティブに捉える事が出来ました。
2戦目はオーストリアで行われた「HOCHKÖNIG SKYRACE」。雪の舞う中でのレースでしたが、登りではプッシュし続ける事ができ、SWS自身最高位でゴールする事が出来ました。当日の朝に体調を崩してしまい、スタートラインに立てるかわからない状態でしたが、なんとか今までの貯金で頑張る事が出来ました。
その他には、歴史あるTRANS VULCANIA Vertical KM、ZEGAMA Vertical KMの2レースで優勝する事が出来ました。自分の成長と伸び代を感じられた良い期間でした。

TRANS VULCANIA VK ©ABIAN SAN GIL @abiansangi
ZEGAMA Vertical KM ©Abasolo Mujika @b.art98Beñat
バスク地方のシードル工場で♪ ジャー!(本人提供)

近江は6月下旬にモンテネグロで開催されるユース世界選手権にも日本代表として出場。今年で23歳となる近江選手にとっては、最後のユース世界選手権への挑戦となります。近江選手をはじめ、ユース日本代表の活躍に是非ご注目ください!!

近江選手のInstagram

2024ユース世界選手権日本代表