11月19日は関西の空が熱くなる1日です。大阪市でステアクライミング世界選手権が開催される日、大阪市から車で1時間ほどの滋賀県大津市・びわ湖バレイにて2023スカイランナージャパンシリーズ(2023 Skyrunner® Japan Series)の最終戦が開催されます。同シリーズは日本の山岳ランニングシーンの最高峰サーキットとして2015年のプレシーズンを経て2016年より開催されきました。今年からISF認定コースのみでの実施となり、上田・嬬恋・びわ湖の3戦にレース数を凝縮しての開催となりました。歴代のチャンピオンは日本を代表するトップランナーが名を連ねる最高峰のサーキット。果たして2023シーズンチャンピオンの栄冠は誰がつかみ取るのか。新鋭とベテラン選手が入り混じる注目のレースとなります。
最終戦の結果でシリーズランキングの全てが決まります。男子は小幡利春(Obata Toshiharu)と笠木肇(Kasagi Hajime)が同点で首位。僅差の3位に宮川朋史(Miyagawa Tomofumi)が追います。最終戦の有力者としては第2戦嬬恋で優勝した山口大河(Yamaguchi Taiga)も参戦します。「初めてスカイランニングのレースに出たのが2019年のびわ湖バーティカル、初心にかえって悔いのない走りができるよう精一杯がんばります!」と山口は思い入れのある地での健闘を誓いました。また、魚沼で開催された中日本選手権チャンピオンの乾碩(Inui Suguru)も参戦。男子は大混戦が予想されます。
女子も大混戦であり岩楯志帆(Iwadate Shiho)、楠田涼葉(Kusuda Suzuha)、齋藤磨実(Saito Mami)が暫定トップ3となっています。第2戦嬬恋の勝者であり暫定トップである岩楯は「登りと下りがハッキリとしていて、Vertical & Technical な足場が、わたしのスカイランナー魂を奮い立たせてくれることを期待していますし、山頂を目指すマインドとスカイランナーとしてのスキルで山に応えたいと思います。自分自身の快足・快速登山、My Skyrunning で結果を残すのためにFast & Light なスタイルで、カッコよく、美しく、空に向かって駆け登ります」とスカイランナーとしても魂を込めての出場です。僅差で4位には相原千尋(Aibara Chihiro)もつけています。また、最終戦の有力者としては開幕戦上田の勝者である秋山穂乃果(Akiyama Honoka)、6月に札幌で開催された北日本選手権チャンピオンの小谷奈穂(Katani Naho)も参戦します。女子の結果を知るのはフィニッシュラインのみです。
チームランキングにも注目です。現在、SC丹沢秦野とTEAM☆SKY KYOTOが同点で並んでいます。昨年の優勝チームであるSC丹沢秦野のキャプテンであり、自身も暫定4位につけている竹原直矢(Takehara Naoya)は「チームも個人も良い位置に付けています。急峻な最終戦へ熱く上を狙い無事下山のゴールを皆で目指します!」と団体・個人での上位を狙います。
2023SJSチャンピオンにはNORQAINのスイス製機械式時計が贈られます。また、総額20万円の賞金を上位者が獲得します。個人総合や団体と同時に、年代別部門であるマスターズのチャンピオンも決定します。この日は都市・山岳で最高峰を目指すスピリットが集約される日となるでしょう。Less cloud.more sky!!