熱戦が繰り広げられてきた2023スカイランニングシーズンもフィナーレを迎えようとしています。日本国内の最終戦は11月以降ですが、世界ではスカイ(SKY)種目とバーティカル(VERTIVAL)種目の世界サーキットの最終戦が10月28日(土)イタリア・リモーネで開催されます。この舞台は2019年に上田瑠偉(Ueda Ruy)がアジア勢として初の世界王者になった舞台です。今回、日本からは6名の選手が世界トップレベルの祭典に参戦します。

Skyrunning double Grand Finale – SWS SkyMasters & VK OPEN in Limone sul Garda

最終戦の舞台はイタリアの急峻なリモーネの山岳 ©iancorless.com

スカイ種目の世界サーキットであるスカイランナーワールドシリーズ(Skyrunner® World Series)はこれまで12レース8カ国で開催されてきました。最終戦であるスカイマスターズ(SKYMASTERS)には出場基準を満たした85名の選手がスタートラインに着きます。日本からは小田切将真(Otagiri Shoma)、藤飛翔(Fuji Tsubasa)、岩楯志帆(Iwadate Shiho)、山口大河(Yamaguchi Taiga)、笠木肇(Kasagi Hajime)、以上の5名の選手が世界最高レベルの舞台に挑みます。

©Pedro Seiça/SWS

小田切将真はシリーズランキング暫定9位で最終戦を迎える。これまでの4戦で、3位→2位→5位→1位と常に上位に食い込んできた。

一度は走ってみたかった最終戦の舞台を年間ランキングトップテン圏内で迎えられることをとても嬉しく、光栄に思います。 色々な思いがありますが、応援してくださる皆さんが、そして自分自身がワクワク出来るようなレースをしてきます! 応援よろしくお願いします!!

藤飛翔はオーストリアで開催された第3戦で5位に入った。最終戦でも上位を狙う。

いつも応援ありがとうございます。いよいよ憧れの舞台に立てます。 きっと当日スタートラインに向かうと、クライマックスを彩るにふさわしい憧れの選手たちが沢山いるはずです。 でも今回だけは憧れるのをやめます。世界にも日本のスカイ史にも挑戦できる幸せ噛み締めて、最高の一登をしてきます!

小田切と藤は世界戦での成績でSKYMASTERSの参戦権利を得ました。次に紹介する3名は8月に群馬県で開催された嬬恋スカイランでの上位者となり参加権利を得ました(スカイランナージャパンシリーズの指定レースの上位者(男女1~3位)がスタートラインに立つチケットを得ることができる)。

©UEDA VERTICAL RACE

岩楯志帆は憧れてきたレースに自信と誇りを胸に挑む。

ずっと憧れてきたリモーネエクストリーム。 レース出場とはならなくても、いつかこのルートを踏めればそれでいいと思っていました。思いがけない今回のチャンス到来に、一瞬戸惑い、少しだけ考えての決断。「今チャレンジせねば。」 楽しんでばかりいられないことは承知していますが、手を使う岩場、足さばきが試されるであろうテクニカルな下りが待っているかと思うと、スカイランナー的安心感でワクワクします。 安全登山無事下山を忘れず、自分に自信と誇りを持って挑みます。

©ZAO SKYRUN

山口大河にとっては念願の世界の大舞台。

U23の頃に国際レースの資格を得ることができましたが、コロナで中止となってしまったので、ようやく念願かなって国際レースへ出場することができました 日本とは違った山の景色を楽しみながら悔いのない走りがしたいです! 応援よろしくお願い致します!

©UEDA VERTICAL RACE

笠木肇にとっては初の海外国際レース。

初の国際大会出場となりますが、臆することなく海外選手に挑戦します! 今大会に挑戦することのご理解、ご支援を頂いた関係者の皆様には感謝申し上げます。 少しでも恩返しができる走りと結果を求めて頑張ります。

もうひとり、スカイマスターズと同時に開催されるバーティカルキロメーター(VK)の世界サーキットであるVK オープン チャンピオンシップス(VK OPEN Championships)の最終戦に日本からは池神悠希(Ikegami Yuki/SC丹沢秦野)が参戦します。池神にとっても初の海外遠征。

自分史上最大の挑戦です。不安や緊張、好奇心、走れる喜び、感謝、いろんな気持ちがわいてきます。山頂ではどんな景色が待っているのでしょう。丹沢や大山で練習してきたことを思い出しながら、イタリアの空に向かって駆け登ってまいります。「丹沢からイタリアへ!」 (SC丹沢秦野 SNSより引用)

スカイマスターズは資格を得たエリート選手しか出場できないレース ©Sho Fujimaki

日本に生まれ育った子供たち・若者たちが広い世界に目を向け、世界最高級の舞台に挑む日本人がこれからも続々と現れますよう。日本スカイランニング協会は彼・彼女らの活躍を伝えていきます。日本人選手たちの健闘を祈りましょう!!

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