11月12日(土)にアラブ首長国連邦のドバイで開催された第1回目となる記念すべき2022ステアクライミング世界選手権で日本勢が大活躍しました。女子は日本勢が表彰台の独占を達成。ステアクライミングの国際レースが4年ぶりとなる吉住友里(Yoshizumi Yuri)が初代女王の栄冠に輝きました。2位には立石ゆう子(Tateishi Yuko)、3位には沢田愛里(Sawada Airi)がランクイン。男子は2位に渡辺良治(Watanabe Ryoji)が入りました。男子1位はマレーシアのソウ・ウェイ・チン(Wai Ching Soh)、男子3位はイタリアのファビオ・ルガ(Fabio Ruga)でした。
金メダリストの吉住友里のコメント
“階段レースは約4年ぶりで少し不安でしたが、世界選手権が開催されると聞いて、ワクワクしながら挑みました。めちゃめちゃキツいけど、ここまで集中して追い込めるレースはなかなかないので、久しぶりにこの感覚を思い出し嬉しかったです。 初代チャンピオンになれて、女子は日本人で表彰台を独占でき、最高の1日になりました!来年はまたVWCが開催されるようなので階段レースでも世界をまわりたいです。”
銀メダリスト立石ゆう子のコメント
“世界で戦ってみたいと思うきっかけになったStairclimbingの世界選手権に出場できとても光栄でした。日本選手権、日本シリーズを優勝したので日本人トップになることも目標だったので悔しい思いもありますが出産をしてから一年半、ここまでこれたことが嬉しいですし、出場したことにより『世界一になる』と言う次の明確な目標が出来たので新たな目標に向かって進んでいきたいと思います。応援ありがとうございました。”
銅メダリスト沢田愛里のコメント
”沢山の方の応援とご支援のお陰で、世界選手権のチャンスを活かすことができました。 本当にありがとうございました。 私以外の2名の日本代表の女子選手は、 表彰台を期待される実力者でした。 あとは、経験も実力もない自分が、その2人に続くことが日本チームにとって大切だという想いで登りました。 結果として、3位に入ることができ、日本人で表彰台を独占という形になり、日本チームとしての責任を果たせたことにホッとしています。 シーズンを通して、経験を積む中で少しずつ成長できている部分もあるので、これからどれだけ自分が成長できるのか楽しみです。 この銅メダルが、ステアクライミングの選手として、1段上がったと捉えて、1段ずつステップアップしていきたいと思います。 引き続きよろしくお願い致します。”
男子銀メダリスト渡辺良治のコメント
”約3年ぶりの海外公式戦が世界選手権! 実はかなり緊張し、内心逃げ出したい気持ちもありました。 ですがやはり皆さんの応援や家族の顔を思い出すと強気の勝負をする決断が出来ました。 今回はテッペンを取ることは出来ませんでしたが、確実に成長したという手応えは掴めました! 世界の階段王になるその日まで僕は階段を登り続けます! 是非全国のスカイランナーの皆さんもそれぞれの夢を一緒に追いかけましょう!”
2022ステアクライミング世界選手権 リザルト
ISF 2022 Stairclimbing World Championships results
Men
Gold – Wai Ching Soh (MAS) 6’53”
Silver – Ryoji Watanabe (JPN) 6’59”
Bronze – Fabio Ruga (ITA) 7’13”
4. Naoya Endo (JPN) 7’32”
5. Hiroshi Kato (JPN) 7’41”
6. Junta Takamura (JPN) 7’46”
9. Hirokazu Uesugi (JPN) 8’18”
11. Takaaki Koyama (JPN) 8’39”
Women
Gold – Yuri Yoshizumi (JPN) 8’15”
Silver – Yuko Tateishi (JPN) 9’02”
Bronze – Airi Sawada (JPN) 9’09”
2022世界選手権基金(11月末日まで)
原油高&円安の影響で例年より渡航経費がかかる事情があります。日の丸を胸に世界に挑む選手たちの個人負担を少しでも減らしたいという思いから、2022ステアクライミング世界選手権基金を立ち上げました。ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。