あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。2021年がスポーツ界にとって素晴らしい1年になりますことをお祈りいたします。
スカイランニングは100年以上前から日本国内でも行われてきた「登山競走」のDNAを受け継ぐ垂直方向のスポーツです。1913年、静岡県御殿場市における富士登山競走(現在の富士登山駅伝の原点となる大会)の開催は、日本のスカイランニングが産声を上げた瞬間でした。
大正時代には(その後「日本百名山」と名付けられる山岳においては)木曽駒ケ岳・桜島で記録会が実施されました。その後、後方羊蹄山・岩手山・蔵王山・上州武尊山・丹沢山・御嶽山・伊吹山・霧島山などの名峰で。また、学校の校歌に出てくるような各地域のシンボルの山々で。大都市に聳える超高層ビルやタワーで。数々の挑戦や競技会が実施されて、令和時代の今日に至っています。
地域のシンボルの頂を目指して。空へ向かって駆け登るスカイランニングは、100年前から今日に至るまで、いつの時代もその麓に住む人々に勇気を与える文化でありました。2020年代はこれまでの価値観や方式が大きく変わる10年となります。しかし、私達は時代がどのように変化したとしても、受け継がれてきたスカイランニングの灯を灯し続け、次の世代に受け渡していきます。
新型コロナウィルス感染拡大の影響によって、スポーツに親しむ機会が奪われる方も多い状況です。今は皆で集うことができなくても、皆が戻ってくることのできる舞台を示し続けるために、私たちは個々の挑戦や競技会を支える不断の努力を続けていきます。スカイランニングが灯すスポーツの灯は、その地域の最も高い場所で輝くものです。それが今を生きる人々の希望の灯に、未来を生きる若者たちの夢の灯になりますことを、心より願っております。
どんなに厚い雲でも、突き抜けた先には輝く青空が広がっています。あの輝く場所を目指して、皆で励まし合って一歩一歩登っていきましょう。LESS CLOUD.MORE SKY!
一般社団法人日本スカイランニング協会 代表理事 松本 大
JSAが2030年までに達成すべき具体目標
STEP1:1000人
23歳以下のジュニア・ユース世代の登録会員、1000名の達成
➡ジュニア・ユース世代が目標にできる競技会の実施
➡ジュニア・ユース世代を含むクラブチーム設立支援
➡WEB会員証システムの構築(各種特典:企業との連携)
STEP2:100大会
日本全国の公認レース数、100大会の達成
➡競技ルールの普及・公認審判員の育成
➡スカイランニング専門のWEBメディアの創設支援
➡公認大会出場者のデータ数値化(生涯スポーツ:全国ランキングシステム)
STEP3:10団体
都道府県スポーツ協会に加盟する都道府県スカイランニング協会、10団体の達成
➡都道府県スカイランニング協会設立の促進・法人化の支援
➡「都道府県予選会→(代表選抜)→全日本選手権」という道筋づくり
➡日本スポーツ協会(JSPO)加盟の達成
STEP4:1位
世界最強国家のスペインを追い抜き、世界選手権国別対抗1位の達成
➡ナショナルチームの体制強化
➡第1級の国際大会へ出場する選手の支援
➡各種スポーツ団体との連携・選手交流の促進