世界の超高層ビルのスペシャリストが日本で最も高いビルの頂点に集結します!!超高層ビルの階段を駆け登るバーティカルランニング(都市型バーティカル種目)の世界シリーズ戦であるVWC(バーティカル・ワールド・サーキット)。その最終戦が、今週末の11月10日(日)に大阪市のあべのハルカスで開催されます。高さ300mの日本一の超高層ビルを駆け登る「ハルカススカイラン(Harukas Skyrun)」に今シーズンの世界チャンピオンを目指すトップヒーローが世界各地から集結します。

ピーター(中央)と渡辺(右)は勝てばVWC王者が確定 ©Sporting-Republic
ピーター(中央)と渡辺(右)は勝てばVWC王者が確定 ©Sporting-Republic

ハルカススカイランは2016年よりVWCセミファイナル(最終戦の前哨戦)として、世界の強豪が集う重要な競技会です。今年も、セミファイナルの予定でしたが、最終戦の香港大会が中止となったため、急きょ最終戦と位置付けられました。20カ国より1200名の選手が大阪市の「最高峰」にて1610段を駆け登ります。

2019VWC(バーティカルワールドサーキット)は世界11の主要都市で開催される。都市の最高峰に駆け登る都市型スカイランニング。
2019VWC(バーティカルワールドサーキット)は世界11の主要都市で開催される予定だったが、香港大会が中止となった。
世界王者のピーター・ロボジンスキー ©VWC/Harukas Skyrun
世界王者のピーター・ロボジンスキー ©Sporting Republic
世界女王のスージー・ウォルサム ©VWC
世界女王のスージー・ウォルサム ©Dubai Holding SkyRun

最注目の選手は、VWCの絶対王者である、スージー・ウォルサム(Suzy Walsham/オーストラリア)ピーター・ロボジンスキー(Piotr Lobodzinski/ポーランド)です。二人ともに最終戦を前に暫定ランキングはトップという状況であり、勝てば文句なし。スージー・ウォルサムは5位以内で優勝という大差をつけています。

暫定2位の渡辺良治 ©
暫定2位の渡辺良治、写真は北京大会での優勝シーン ©Sporting-Republic
上海大会に挑んだ日本チームの3名。左から小山、渡辺、上杉
上海大会に挑んだ日本チームの3名。左から小山、渡辺、上杉

しかし、世界王者の連覇を日本勢が阻むかもしれません。VWCアリート部門には予選シリーズで出場権を勝ち取った9名の日本人スカイランナーが出場します。VWCランキングで暫定2位につけている渡辺良治(Watanabe Ryoji)は最も注目すべき日本人選手です。今季、ニューヨーク、ロンドン、北京の3戦で渡辺は優勝しています。もし、大阪で優勝すれば、ピーターのポイントを上回り、渡辺は2019VWCチャンピオンに輝きます。渡辺の他に、男子は吉井将晃(Yoshii Masaaki)、小山孝明(Koyama Takaaki)、上杉博一(Uesugi Hirokazu)、加藤聡(Kato Satoshi)が参加します。2019VWCを転戦してきた小山は暫定7位、上杉は17位につけています。

上位に入った渡辺と立石 ©VWC
今季の立石の活躍も素晴らしい ©VWC

女子の注目選手は立石ゆう子(Tateishi Yuko)です。立石はニューヨーク、ロンドンで2位となっており、VWCランキングでも暫定5位につけています。大阪大会の結果次第では、2019ランキングで2年連続の3位以内に入る可能性も十分に残されています(立石は暫定3位のサラの順位を上回れば3位の可能性が高い状況)。立石の他に、須藤吉仕子(Suto Kishiko)、髙橋美恵(Takahashi Mie)、土屋和嘉子(Tsuchiya Wakako)がVWCエリート部門のスタートラインに立ちます。なお、ハルカススカイラン3連覇の吉住友里(Yoshizumi Yuri)は、先日の烏帽子VKで負った怪我で欠場することになりました。山岳のバーティカルである2019VKWCで第2位となった吉住は、スージー・ウォルサムの最大のライバルとして海外からも注目されてきただけに残念ですが、日本選手権のびわ湖VKも残っているだけあって、1日も早い回復を心より願っております。

2019VWCランキング

大阪に世界が注目する今週末!!日本のスカイランナーたちの活躍を期待しましょう!!

英文記事:Osaka – the tenth and final race of the 2019 Vertical World Circuit® is upon us

ハルカススカイラン公式ホームページ

VWC(バーティカル・ワールド・サーキット)