10月14日(日)、群馬県片品村にて2018ユース日本選手権「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」が開催されました。2019ユース世界選手権の代表選考会も兼ねた今大会には、昨年の倍となる50名を超えるユース世代のアスリートが参戦。優勝の栄冠に輝いたのは、スカイランニング公式戦に初挑戦となった新鋭、山田雄喜(Yuki Yamada/千葉県)と安ケ平萌子(Moeko Yasugahira/北海道)でした。
ユース日本選手権は2016年から開始され、今年で第3回目。世界に挑むユースアスリートの登竜門となりつつあります。ジュニア・ユース世代の育成にも力を入れる「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」は若い世代からの支持も多い大会であることから、初めてユース日本選手権に位置づけられました。8月にイタリア・グランサッソで開催された、ユース世界選手権での日本チームの活躍もあって、山岳、スキー、陸上、オリエンテーリングなど様々な分野を得意とする選手が全国各地から集結しました。
尾瀬岩鞍バーティカルキロメーターのコースは距離5kmで累積標高+1000mを駆け登ります。途中に2度の下り坂や、斜度40度以上の「ジャイアントウォール」と呼ばれる急峻な坂もある、VK種目としては難易度の高いコースです。スキーの選手はポール技術を使い、山岳の選手はパワーハイクの技術を使い、陸上の選手は跳躍のバネを使い、オリエンテーリングの選手は不整地を進むバランスを使う。それぞれの得意とする”武器”を生かすことのできるフィールドであることが「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」の魅力となっています。
若者は私たちの未来。スカイランニングの本国イタリアの協会メンバーが言っていた言葉です。今大会のようにスカイラン二ングのユース選手権は様々な分野の若きアスリートが垣根を超えて出会いの場となるでしょう。様々な価値観を持った若者たちがスポーツを通して交流を深めることで、それぞれの人間性を豊かにする。そのような機会を夏季の山間地で整えていくことが、JSAの活動の太い柱となるでしょう。
なお、この大会の結果をもとに夏季に欧州で開催される「2019ユース世界選手権」の代表が選考されます。機会を得られるのは上位者のみに限りません。細則はこちらのページをご覧ください。
2018ユース日本選手権「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」
男子トップ5
1.山田 雄喜(Yuki Yamada/千葉)44:45
2.近江 竜之介(Ryunosuke Oumi/京都)44:58
3.星野 誉貴(Yoshiki Hoshino/群馬)46:22
4.佐藤 大気(Taiki Sato/山梨)47:08
5.加藤 晟人(Akihito Kato/埼玉)47:17
女子トップ5
1.安ヶ平 萌子(Moeko Yasugahira/北海道) 56:55
2.滝澤 空良(Sora Takizawa/北海道) 59:31
3.笹川 茉由(Mayu Sasagawa/群馬) 1:03:05
4.峰村 かな(Kana Minemura/埼玉) 1:06:24
5.柿本 恵理(Eri Kakimoto/埼玉) 1:08:41