10月14日(日)、中国の上海で開催されたバーティカルランニングの世界シリーズ戦「VWC/バーティカル・ワールド・サーキット第6戦」において、渡辺良治(Ryoji Watanabe)が3位に入りました。5月のソウル大会の3位、7月のマニラ大会の2位、8月の北京大会2位に次いで、今期4度目の表彰台となります。また、女子部門では立石ゆう子(Yuko Tateishi)が表彰台は惜しくも逃したものの4位に入りました。この結果、渡辺と立石、共にVWCランキングで暫定4位となりました。残すところ3戦となったVWC。年間ランキング3位以内を狙える順位につけています。
VWCは世界各地の大都市の超高層ビルを駆け登る、バーティカルランニング(都市型スカイランニング)の世界シリーズ戦です。2018シーズンは世界9都市で開催され、大阪で11月4日に開催される「ハルカススカイラン」も第7戦として位置付けられます。上海大会の正式名称は「SHKP Vertical Run for Charity – Race to Shanghai IFC」となります。高さ260m、54階まで1460段を25カ国から参加した1700名が駆け登りました。
8月の北京大会では「先行逃げ切り」の作戦で数秒差の2位と善戦した渡辺。しかし、今回はピーター・ロボジンスキー(Piotr Lobodzinski)とマーク・ボーン(Mark Bourne)に先行を許してしまいます。ペースをつかめないまま、結果的には優勝したピーターのタイムより27秒遅れ3位となりました。しかし、出場予定の大阪と香港の残り2戦を残して、上位と僅差で暫定ランキング4位につけています。上位進出のためにも、大阪における初タイトル獲得に期待したいところです。
渡辺と同じくソウル、マニラ、北京大会を巡っての今季4戦目となった立石。女子のトップ2であるオーストラリア勢のスージー・ウォルサム(Suzy Walsham)、アリス・マクナマラ(Alice McNamara)、そして、地元中国人選手のムフア・ジアン(Muhua Jian)に阻まれ、一歩及ばず4位となりました。しかし、シリーズランキングでは4位に上昇。出場予定のロンドンと香港の2戦で3位以内に入る可能性も見えてきました。
シリーズも終盤にさしかかった2018VWC。年間ランキングを決める重要なレースとして、男女ともに世界のトップ選手たちが参加しました。男子では世界王者であるピーター・ロボジンスキー(ポーランド)が優勝して、それまでリードしていたマーク・ボーン(オーストラリア)をポイントランキングで逆転。残りの大阪・香港の2レースで連覇を決める道筋を見出しました。女子ではスージー・ウォルサム(オーストラリア)が今季負けなしの5勝目を達成しました。世界のリーダーの2人は、大阪で開催される次戦の「ハルカススカイラン」にも参加予定。日本国内で世界レベルを目の当たりにできる機会となりますので、11月4日は大阪に注目です!!
SHKP Vertical Run for Charity – Race to Shanghai IFC results
Men
- Piotr Lobodzinski (POL) – 7’43”
- Mark Bourne (AUS) – 7’59”
- Ryoji Watanabe (JAP) – 8’10”
- Wenbo Zeng (CHN) – 8’19”
- Emanuele Manzi (ITA) – 8’31”
Women
- Suzy Walsham (AUS) – 9’14”
- Muhua Jian (CHN) – 9’28”
- Alice McNamara (AUS) – 9’55”
- Yuko Tateishi (JAP) – 10’26”
- Huiji Zhang (CHN) – 10’35”