7月28日(金)、山梨県富士吉田市で「第70回富士登山競走」が開催されました。富士吉田市役所をスタートし、標高差3000mを一気に駆け登る21㎞のコースは、世界屈指の標高差の大きい過酷なレースで、日本の伝統的かつ本格的な登山競走です。2015年より「JAPAN CUP」として位置付けられており、今年は2018年に開催される「スカイランニング世界選手権」の代表選考レースも兼ねていました。

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ガッツポーズでゴールをした、男子優勝 五郎谷俊 ©岩佐幸一(DogsorCaravan.com)


男子は五郎谷俊(Shun Gorotani)が序盤からレースをリードしました。本格的な登山道に入ってからも後続の追従を許さず、2位とは12分差をつけ2時間31分34秒で圧勝となりました。この記録は、2011年(64回大会)に宮原徹が出した大会新記録2時間27分41秒に3分53秒差まで迫る好記録です。2位は、SJS(SKY CLASSIC)でポイントランキング暫定1位の加藤聡(Satoshi Kato)が続き、自身3度目となる富士登山競走での2位獲得となりました。3位には江本英卓(Suguru Emoto)が入り、同レースにおいて上位常連の強さを発揮した結果となりました。

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笑顔でゴールテープを切った、女子優勝の吉住友里 ©岩佐幸一(DogsorCaravan.com)


女子は吉住友里 (Yuri Yoshizumi)が男女の総合でも16位に入る3時間1分17秒の好タイムで圧勝。序盤のロードで上位選手と並走が続く苦しい展開となりましたが、登山道の登りに入ってからは徐々に後続を引き離し、山頂コース初挑戦ながら、見事に栄冠を手にしました。2位には、2011年、2012年、2015年に優勝した小川ミーナ(Mina Ogawa)が入り、コース前半では吉住との白熱した勝負を展開しました。そして3位には、大石由美子(Yumiko Oishi)が続きました。

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最後の登りで力を振り絞る2位の加藤聡

なお、優勝した五郎谷俊と吉住友里は2018スカイランニング世界選手権の日本代表に内定しました。2018日本代表は、ULTRA日本チャンピオンの東徹、星野由香理が「日本選手権(ULTRA)美ヶ原トレイル」で既に内定しています。9月に開催されるアジア選手権「蔵王スカイランニング」でVKとSKY CLASSICのそれぞれ男子上位3名、女子上位1名が日本代表に選ばれる予定です。(詳しくはこちら

山頂男子 トップ10

  1. 五郎谷 俊   2:31:34
  2. 加藤 聡    2:45:39
  3. 江本 英卓   2:48:43
  4. 宮川 朋史   2:52:59
  5. 小川 壮太   2:53:41
  6. 石井 克弥   2:54:05
  7. 牛田 美樹   2:54:48
  8. 加藤 淳一   2:54:55
  9. 千田 尚孝   2:55:35
  10. 吉原 稔      2:56:28

山頂女子 トップ10

  1. 吉住 友里     3:01:17
  2. 小川 ミーナ  3:13:30
  3. 大石 由美子  3:34:32
  4. 浅原 かおり  3:46:35
  5. 岡本 恵子     3:47:44
  6. 兼松 藍子     3:49:20
  7. 長坂 恵子     3:53:55
  8. 鈴木 遥        3:57:56
  9. 岩永 瑛子     3:58:35
  10. 太田 美紀子  3:59:04

富士登山競走公式HP http://www.fujimountainrace.jp/forms/top/top.aspx