ワールドシリーズExtreme第1戦「トロムソ」―小川4位―

4位となった小川壮太 Photo : Tromso skyrace official

8月6日(土)、ノルウェーで開催された世界戦・エクストリームシリーズ第1戦「トロムソ・スカイレース」にて、小川壮太/SOTA OGAWA が第4位に入る快挙を成し遂げました。トロムソスカイレースは、キリアン・ジョルネエミリー・フィースバーグ、スカイランニング界の王者の2名がオーガナイズするレースとして、2014年より開催が始まりました。距離57km、最高標高1404mですが、累積標高は±4660mというハードコースです。

エクストリームシリーズは2016年より開催が始まった新しいシリーズ戦です。その名の通り、走力・体力だけでなく、ルートファインディングやクライミングを含めテクニカルな山岳を踏破する「技術」を試される本格派山岳レースです。山岳競技としてのスカイランニングの新しいシンボルとして今期は3戦のスケジュールで開催されます。

テクニカルな岩稜を下る Photo : Tromso skyrace official
テクニカルな岩稜を下る Photo : Tromso skyrace official

今回のトロムソスカイレースには小川の他に、山本大賀沼田北斗の2名が出場して全員が完走(完登)しました。小川壮太は8月28日にイタリアで開催される第2戦「キーマ・トロフィ」、9月18日にスコットランドで開催される最終戦「Salomonグレン コエ スカイライン」にも出場予定です。年間ランキングの表彰台が射程圏内であり今後のレースに注目です。現在の日本国内において、エクストリーム系のレースの開催は運営側の安全確保や自然保護の問題上、開催が難しいといえます。ただし、海外における日本人スカイランナーたちの活躍によって、本場のスカイランニングの世界観が伝わり続けるでしょう。

トロムソに挑んだ3人の日本人スカイランナー、左から沼田、小川、山本 Photo : 沼田北斗facebook page
トロムソに挑んだ3人の日本人スカイランナー、左から沼田、小川、山本 Photo : 沼田北斗facebook page

※なお、エクストリームシリーズに出場している選手は登山技術に長けた山岳アスリートです。スカイランニングは登山の一種です。安易に真似などしないようにお願いいたします。また、国内のヘルメット着用を推奨している上級ルートや落石や滑落のあるルートでは、安全確保のため必ずヘルメットを着用しましょう。

トロムソスカイレースのコースである急峻なリッジ Photo : 沼田北斗facebook page
トロムソスカイレースのコースである急峻なリッジ Photo : 沼田北斗facebook page

Hamperokken SkyRace® results
Men

  1. Tom Owens (GBR) Salomon – 6h45’15”
  2. Jonathan Albon (GBR) – 6h53’25”
  3. Finlay Wild (GBR) – 6h55’03”
  4. Sota Ogawa (JPN) Salomon – 7h47’23”
  5. Rolf Einar Jensen (NOR) SCOTT Running – 7h48’32”

34.Taiga Yamamoto(JPN) – 9h45’43”
129.Hokuto Numata(JPN) – 13h17’36”

Women

  1. Jasmin Paris (GBR) inov-8 – 8h43’53”
  2. Malene Blikken Haukøy (NOR) – 9h10’27”
  3. Martina Valmassoi (ITA) Salomon – 9h44’02”
  4. Natalia Tomasiak (POL) Salomon – 10h07’22”
  5. Katie Boden (GBR) – 10h14’02”