松本大が連覇、女子はルース・クロフトが優勝・第67回富士登山競走
富士吉田市役所から富士山頂まで標高差3000m、21kmを一気に駆け登る日本の誇るスカイランニングレース、富士登山競走が今年も7月25日(金)に開催されました。厳しい参加資格を満たして約2500人が参加した山頂コースのレースを制したのは松本大とルース・クロフト/Ruth Charlotte Croft。松本大は昨年に続いての優勝、ルース・クロフトは昨年初参加で9位から今年念願の女子優勝をつかみました。
最高気温が30℃を超える暑さとなったこの日、レースは午前7時にスタート。序盤の馬返しまでの舗装路の区間では5、6人の集団が互いを牽制し合うようにしてレースをリード。五合目を過ぎたあたりから、松本大、加藤聡、加藤淳一の3人が集団から先行し始めます。3人はぴったりと連なって八合目を通過。距離にして残り1km、標高3450mの八合五勺で松本大が続く二人を一気に引き離してフィニッシュ。優勝タイムの2時間47分45秒は昨年の自身の優勝タイム2時間49分40秒を上回る記録となりました。
女子ではルース・クロフト/Ruth Charlotte Croftが序盤からリード。馬返しからトレイルの区間に入ってからも2位に続く小川ミーナとの差を次第に拡げ、 3時間11分44秒で優勝。ニュージランド出身で台湾在住のルース・クロフトは昨年のこの大会で9位。「もっと上位を目指したい」と再び参加した今年、見事に勝利を手にしました。
男子では、松本と最後までトップを競った加藤聡、加藤淳一がそれぞれ2位、3位に続きました。女子ではこの大会で二連覇の経験を持つ小川ミーナが2位、3位には荻原真紀が入賞しました。
富士登山競走は今回で67回目を迎え、日本のシンボルであり世界遺産にも登録された富士山の山頂を目指す過酷ながら挑戦のしがいがあるレースとして多くのランナーに愛されています。今回はジャパン・スカイランニング・アソシエーションが主催する「スカイランニング・ジャパン・シリーズ(SJS)」(今年はプレシーズン)の第二戦に指定されています。
SJSは6月に開催されたスリーピークス八ヶ岳トレイルを開幕戦とし、第三戦のOSJおんたけスカイレース(8月24日)へと続きます。
富士登山競走・山頂コース・リザルト
男子
1. 松本大(Salomon、長野県) 2:47:45
2. 加藤聡(愛知県) 2:48:05
3. 加藤淳一(山梨県) 2:50:21
4. 小川壮太(Salomon、山梨県) 2:51:44
5. 石井克弥(埼玉県) 2:54:28
6. 真田卓也(山梨県) 2:57:46
7. 深澤俊明(長野県) 2:58:48
8. 渡辺良治(東京都) 2:59:35
9. 福永基晴(兵庫県) 3:00:00
10. 大瀬和文(TEAM TARZAN、東京都) 3:00:07
女子
1. ルース・クロフト/Ruth Charlotte Croft(The North Face、ニュージランド) 3:11:44
2. 小川ミーナ(PUMA R.C、東京都) 3:28:46
3. 荻原真紀(山梨県) 3:32:15
4. 山口季実子(東京都) 3:34:43
5. 白川清子(神奈川県) 3:38:33
6. 小林知美(東京都) 3:41:26
7. 大庭知子(東京都) 3:45:49
8. 高橋えりか(東京都) 3:50:01
9. 中村久美(東京都) 3:52:09
10. 松原衣里(東京都) 3:54:34