2019 Migu Run Skyrunner® World Series(スカイランナー・ワールド・シリーズ/以下SWS)に、新潟県三条市で2019年4月21日に開催される「粟ヶ岳スカイレース(Mt.AWA Skyrace®)」が新たに加わることが正式発表されました。世界11カ国で15レース開催されるSWSの開幕戦となります。
2019 Migu Run Skyrunner® World Series calendar announced
SWSは山岳ランニング界のワールドカップです。世界トップレベルの選手が集結しシリーズランキングをかけて熱戦が繰り広げられます。コースは技術的難易度の高い大会が設定されており、尾根、ヴィアフェラータ(鎖場等)、雪上、スクランブリング(攀じ登り)等の山岳要素の強い区間が各大会の個性を出しています。
日本国内でのSWS戦は我々にとって初めて経験ではありません。2006・2007年に長野県王滝村で開催された「OSJおんたけスカイレース」がSWSとして開催されてきました。世界王者のキリアン・ジョルネ(kilian jornet)は2007シーズンがデビューの年であり「おんたけ」でも優勝しています。そして、この前後から多くの日本人スカイランナーが世界のスカイランニングへ挑み続けてきました。12年ぶりに日本に世界戦が戻ってきます。
JSA代表の松本大(Dai Matsumoto)は以下のようにコメントします。
12年ぶりに世界のトップアスリートが日本に集うことが決定したことは実に喜ばしいことであります。世界戦の誘致にご尽力いただいた大会関係者の皆様に心より感謝申し上げます。粟ヶ岳は豪雪地域である新潟県三条市におけるシンボリックな山岳であります。残雪期に開催される世界大会は「雪の頂」を踏む壮大なレースであり、日本の美しい山岳を世界に発信する好機となることでしょう。私もコースを確認しましたが、標高は低いものの、傾斜や景観が変化に富んだ技術的かつ魅力的な設定であるといえます。特に技術面では、欧州の世界戦にも引けを取らないレベルであり、日本海側の山岳特有の個性には経験豊かな海外選手も満足してくれることでしょう。大会の成功に向けて、関係者の皆様には安全対策も含めて世界水準の大会運営を期待するとともに、出場を計画する日本のスカイランナーの皆さんには山岳における技術と知識を磨く不断の努力を求めます。スカイランニングには、出場だけでなく、観戦する楽しさもあります。山岳スポーツを愛する日本のみなさん、来春は新潟県三条市・粟ヶ岳へ集まりましょう。