11月30日（日）に大阪府大阪市にそびえるツイン21MIDタワーにて、2025 SJC（ステアクライミングジャパンサーキット）最終戦・大阪大会が開催されました。大阪の空を制したのは、男子は浜悠輔（Hama Yusuke／北海道）、女子は立石ゆう子（Tateishi Yuko／埼玉県）でした。最終戦の結果より、2025SJCチャンピオンは浜と立石に決定しました。浜は嬉しいSJC初制覇。立石は初年の2022シーズンから4連覇達成となりました。
2月に2025全日本選手権の舞台となった同大会がツイン21MIDタワーで開催されるのは今回で2回目となります。標高差150m、739段の階段を最上階まで駆け登る、日本屈指の本格的なステアクライミングレースです。2024シーズンの結果より選出されたSJC エリートの29名（男子20名・女子9名）をはじめ、一般エントリーも含めると約500名のステアクライマーが大阪の空に駆け登りました。2025SJCは大会ごとに勝者が入れ替わる混戦の後、最終戦・大阪大会を迎え、最後の決戦レースも大接戦の展開となりました。
男子は1秒差の優勝争いとなりました。優勝した浜は3分37秒、1秒差の3分38秒で梅村碧一（Umemura Aoi／東京都）が2位となりました。さらに4秒差の3分42秒で3位には矢島昭輝（Yajima Shoki／愛知県）がランクイン。4位には白井清流（Shirai Seiryu／神奈川県）、5位には高野晃彦（Takano Akihiko／愛知県）と中学生が入りました。
男子優勝の浜のコメント：
人生をかけて挑んだ、SJCラストレース。最後は本当にきつかったけど「絶対に日本一になるんだ」という思い一心で登り切りました。競技人生で一番“出し切った”と言い切れるレースになり「これで負けても後悔はない」そう思いながら迎えた表彰式。自分の名前が呼ばれ、優勝を掴んだ瞬間は胸が震えるほど嬉しかったです。3年前まで何者でもなかった自分が、必死に積み重ねてきて勝ち取った“日本一”。ステアクライミングを始めて本当に良かったです。あの日一歩を踏み出した自分に心から「ありがとう」と伝えたいです。今後は世界チャンピオンを目指す挑戦が始まります。もっと高く、もっと強く。これからの躍進をどうか楽しみにしていてください。
女子も大接戦となりました。優勝した立石のタイムは4分39秒。4秒差の4分43秒で2位は布施愛里（Fuse Airi／北海道）となりました。3位には中学生の鈴木沙那（Suzuki Sana／愛知県）がランクイン。4位には坂本綾（Sakamoto Aya／埼玉県）、5位には齋藤磨実（Saito Mami／神奈川県）が入りました。
女子優勝の立石のコメント：
今年で4年目のSJC参戦となりました。今サーキット戦は過酷なショートレンジが多く、海外戦との日程も含めて闘い抜くのがとても苦しかったです。それでも参戦を決めたのはもっと国内でこの競技を盛り上げたいと言う気持ちからでした。仲間が増え、会場の熱が年々高まっていくのを感じるたび、この舞台に立ち続けたいという想いになります。階段競技に出会い人生が変わったと言う方を多く聞きますが私もその一人です。人生は変えたいと想い、行動すれば変わる。そのきっかけをくれたこの階段競技の発展にこれからも貢献できる様に国内、世界の頂点を目指したいと思っています。また階段でお会いしましょう♡
4年目を終了したSJC。タワーや超高層ビルだけでなく、スプリント要素の強いダムや神社の階段も舞台となった2025シーズンは、上位選手のレベルが拮抗し、最後の最後までエキサイティングなサーキットとなりました。次世代を担うジュニア選手も力をつけ、ますます盛り上がっていくステアクライミング。2026シーズンはさらに多くのステアクライマーが誕生するでしょう！2026SJCの発表をお楽しみに！
SJC 2025 最終戦「大阪」TOP5
WOMEN
1 立石 ゆう子（埼玉県）04:39
2 布施 愛里（北海道）04:43
3 鈴木 沙那（愛知県）05:08
4 坂本 綾（埼玉県）05:15
5 齋藤 磨実（神奈川県）05:22
MEN
1 浜 悠輔（北海道）03:37.46
2 梅村 碧一（東京都）03:38.93
3 矢島 昭輝（愛知県）03:42.92
4 白井 清流（神奈川県）03:46.76
5 高野 晃彦（愛知県）03:52.33
2025 SJCランキング
WOMEN
🥇 立石 ゆう子（埼玉県）
🥈 布施 愛里（北海道）
🥉 齋藤 磨実（神奈川県）
MEN
🥇浜 悠輔（北海道）
🥈矢島 昭輝（愛知県）
🥉梅村 碧一（東京都）
※全リザルトは後日掲載
