2月16日(日)に大阪市中央区にそびえるツイン21MIDタワーにて、3年ぶり2度目となる全日本ステアクライミング選手権が開催されました。ステアクラミングは超高層ビルなどの階段を駆け登るスピードを競う、スカイランニングの都市型種目。多くの新鋭も参戦する注目のレースとなりましたが、渡辺良治(Watanabe Ryoji/東京都/横森製作所)立石ゆう子(Tateishi Yuko/埼玉県/ONODERA GROUP)の前回大会チャンピオンが見事連覇を達成しました。

2025全日本ステアクライミング選手権大会

男子優勝の渡辺 ©MEETING

レース会場は大阪城に近いツイン21MIDタワー739段37階/標高差約150m)を駆け登るミドルレンジのコースの”2本の合計タイム”によりランキングが決定しました。男子は階段王・渡辺良治が2位以下に20秒以上の大差をつけての連覇達成。2位には実力あるエリート部門選手である中嶋純太(Nakajima Junta/新潟県/ECHIGO SKY CLUB)、3位には一般参加の新鋭である浜悠輔(Hama Yusuke/北海道)がエリート選手を押しのけてトップ3に食い込みました。

優勝した渡辺のコメント:

久しぶりの国内レースに戻ってきて感じたのは参加者の熱意が格段に上がってきていることでした。だからこそ勝ちたい!という強い想いが湧き上がり、今回の勝利につながったと思います。日本のステアクライマーはまだまだ強くなれる!これからも共に刺激しあい高めあえる仲間を増やして行きたいです!

女子優勝の立石 ©MEETING

女子は階段女王・立石ゆう子が2位以下を40秒弱突き放しての圧勝し、連覇を達成しました。2位には沢田愛里(Sawada Airi/北海道)、3位には齋藤磨実(Saito Mami/神奈川)と階段だけでなく山岳・雪上とマルチに活躍する実力あるアスリートが入りました。

優勝した立石のコメント:

まずは全日本選手権の連覇とVJCからの連勝記録を伸ばすことができ嬉しいです。新しい会場になった今大会はこの競技の盛り上がりを更に感じることが出来ました。 現在は世界戦にも挑戦しているので世界に日本の強さを示せる様に今後も競技力を磨いていきたいですしこの競技を挑戦したいと思ってくれる人が増えてもらえる様にアスリート活動を続けていきたいと改めて思わせてくれる大会でした。 次は高松大会! また階段でお会いしましょう‼︎

男女トップ3(左から、浜、中嶋、渡辺、立石、沢田、齋藤) ©MEETING

2025全日本ステアクライミング選手権大会 トップ3

WOMEN
1. 立石 ゆう子(埼玉) 9:18.80
2. 沢田 愛里(北海道) 9:57.45
3. 斎藤 磨実(神奈川) 10:37.15

MEN
1. 渡辺 良治(東京)6:51.13
2. 中嶋 純太(新潟)7:13.76
3. 浜 悠輔(北海道)7:37.25

フィニッシュする中嶋、立石と共に2024SJC連勝達成 ©MEETING

なお、今大会は日本最高峰のステアクライミングサーキットである2024-25SJC(ステアクライミングジャパンサーキット)第2戦としても開催されました。SJCエリートのトップ3は以下の通りでした。

2024-25 SJC 第2戦 大阪大会 トップ3

WOMEN
1. 立石 ゆう子(埼玉) 9:18.80
2. 沢田 愛里(北海道) 9:57.45
3. 鈴木 沙那(愛知) 10:48.46

MEN
1. 中嶋 純太(新潟)7:13.76
2. 梅村 碧一(東京)7:43.34
3. 高前 直幸(広島)7:58.13

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