9月29日(日)に岡山県鏡野町で2024西日本選手権(スカイ種目)・奥津泉山スカイレースが開催されました。同大会は岡山県で初めてのスカイランニング公式戦となります。勝利を手にしたのは2016スカイランニング日本代表の東徹(Higashi Toru/広島県)と2024世界選手権7位の実力者である相原千尋(Aibara Chihiro/香川県)でした。

シンボルである泉山の文字の横を駆け登る選手達 ©JSA

今回の西日本選手権の舞台は急峻な中国山地の中央部に位置する鏡野町に聳える泉山(標高1209m)。山麓を流れる吉井川沿いに位置する奥津町民体育館(標高260m)をスタートし、標高差950mを駆け登り、泉山の主要な6つの登山道を制覇する、距離25km/±2400mの本格的な山岳レースです。

男子優勝の東 ©奥津泉山スカイレース
男子2位の岡 ©奥津泉山スカイレース
男子3位の高前 ©奥津泉山スカイレース

男子は、この日、49歳の誕生日を迎えたレジェンドランナーである東徹が、2018全日本選手権での優勝以来、6年ぶりにJSA公式戦タイトルを獲得しました。序盤は2023西日本王者の岡翔琉(Oka Kakeru/TEAM☆SKY KYOTO/大阪府)が2回目の登りまでリードします。終盤の3回目の登りで持久力に勝る東が追いつきトップに。岡は東と4分差の2位でフィニッシュ。3位は高前直幸(Takamae Naoyuki/広島県)が入りました。

優勝した東のコメント:
久々にスカイランニングの大会に出て”やっぱり楽しいな”と思いました。泉山のような爽快な稜線を走るレースは、地元の広島にはあまり無いので、楽しいと思います。山岳の傾斜が厳しいですけど、こういう山岳レースにまた出たいと思います。

女子優勝の相原 ©奥津泉山スカイレース
女子2位の川地 ©奥津泉山スカイレース
女子3位の奥田 ©奥津泉山スカイレース

女子は、現役日本代表の相原千尋が圧倒的な力をみせつけ、終始リードして2年ぶりに地域選手権のタイトルを獲得しました。2位には広島県の川地里佳(Kawachi Rika/広島県)、3位には山口県の奥田千恵(Okuda Chie/山口県)が入りました。男女ともに地元の中国地方勢がトップ3に入った結果となります。

優勝した相原のコメント:
今回のレースは世界選手権後初のレースという事で、どこまで体が動くか分からなかったですが、西日本選手権という事で優勝目指して走りました。岡山北部の山に登るのは初めてでしたが、3回の急登があってタフなコースでしたが、最低限の走りはできて良かったかなと思います。

男女金メダリスト ©JSA
男女トップ3(女子3位の奥田は体調不良により欠席)©JSA

2024 スカイランニング西日本選手権(SKY)トップ3

Women
1. 相原 千尋 (香川) 3:54:19
2. 川地 里佳 (広島) 4:46:19
3. 奥田 千恵 (山口) 5:28:23

Men
1. 東 徹 (広島) 3:22:21
2. 岡 翔琉 (大阪) 3:26:19
3. 高前 直幸 (広島) 3:36:10

今回の奥津泉山スカイレースは、JSA登録クラブであるSKY DEMONのクラブメンバーを中心に大会実行委員会が組織され開催が実現しました。関係者の皆様に御礼申し上げます。なお、2024西日本選手権のバーティカル種目11月3日(日)に愛媛県四国中央市で開催される四国中央スカイランとなります。

2024スカイランニング地域選手権

奥津泉山スカイレース

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