8月17日、群馬県嬬恋村にて2024 V GAMES JAPAN 第3戦「嬬恋スカイラン・バーティカル」が開催されました。関東地方最長ゴンドラを誇るパルコール嬬恋リゾートを舞台に、日本百名山である四阿山(あずまやさん)の2000m級の稜線へ駆け登ります。スカイランニングのジュニア交流大会に指定されており、小学生・中学生約70名から70代までの170名が出走。男子は小田切将真(Otagiri Shoma/長野県)26分08秒、女子は猿見田裕香(Sarumida Yuka/石川県)が大会新となる31分34秒で、両者とも V GAMES JAPAN初優勝を飾りました。

優勝した小田切、後は2位の小牧 ©嬬恋スカイラン

小田切は9月にスペインで開催される世界選手権前の最終調整として参加。
男子優勝した小田切のコメント:

去年の嬬恋以来の1年ぶりのバーティカルでした。ここ2カ月故障で走れてなかったので、勝ちに行くレースというよりは練習の一環で自分のコンディションを確認することが目的でした。日本代表として(スペインに)一緒に行く小牧君が凄い良いペースで引っ張ってくれていてその流れに乗れたこと、斜度がきつくなったところで前に出て集団を引っ張っていけたところがあったので、去年の良かったイメージが確認できたのは良かったです。最終的に僅差ではありましたが初めてV GAMESのウィナービブをもらって「やっぱり勝つっていいな」と改めて思いました。スケジュールの兼ね合いで(国内レースに)出れる機会は多くは無いですけど、日本の選手と一緒に走るというのも良い刺激になるので、また頑張りたいと思います。

初スカイランニングで新記録を出した猿見田 ©嬬恋スカイラン

陸上のクロカン、2023アジア女王である猿見田はスカイランニング初挑戦で実力を発揮。
女子優勝した猿見田のコメント:

陸上の良いトレーニングが無いか探していて、このレースを見つけました。スカイランニングは初めてで分からなかったが、チャレンジしてみようと思いっきり走りました。今日まで合宿で疲労困憊(の状態での出走)だったが、良い経験になったと思います。8年間実業団としてやってきて、今は地元の金沢を拠点にこれからも陸上は続けていくつもりでいます。自分の目標は世界クロカンでの入賞することで、去年はネパールで行われたアジアクロカンでチャンピオンになれました。クロカン・不整地を走ったりするのが好きですが、エチオピア人やケニア人に歯が立たないことを経験しました。これから世界入賞目指して頑張っていきたいです。

男子2位の小牧 ©嬬恋スカイラン
女子2位の大掛 ©嬬恋スカイラン

男子2位は1位の小田切と同タイムで世界選手権バーティカル日本代表の小牧弘季(Komaki Hiroki/オリエンティア軍団/東京都)、男子3位は2023ステアクラミング世界選手権チャンピオンの渡辺良治(Watanabe Ryoji/YOKOMORI/東京都)でした。女子2位はユース日本代表の大掛莉奈(Ogake Rina/SKY TIGER/愛知県)、女子3位は冬はクロスカントリースキーに打ち込む白馬村の中学生である山田柚野(Yamada Yuno/長野県)でした。

男子3位の渡辺 ©嬬恋スカイラン
女子3位の山田 ©嬬恋スカイラン

2024 V GAMES JAPANは5月~12月の期間で全7戦で構成され、全4戦の獲得ポイントでシリーズランキングが決定されます。次戦は9月22日に新潟県阿賀野市で開催される五頭登山競走です。

V GAMES JAPAN 第3戦「嬬恋」TOP5

WOMEN
1.猿見田 裕香(石川陸協/石川県)31:34
2.大掛 莉奈(SKY TIGER/愛知県)32:34
3.山田 柚野(長野県)32:46
4.池神 悠希(神奈川県)33:04
5.立石 ゆう子(ONODERA GROUP/埼玉県)33:08

MEN
1.小田切 将真(長野県)26:08
2.小牧 弘季(オリエンティア軍団/東京都)26:08
3.渡辺 良治(YOKOMORI/東京都)00:26:52
4.ケセテ ハブテシオン(星槎グループ/神奈川県)27:00
5.牛田 美樹(kiryusky481/群馬県)27:04

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