7月26日(金)、山梨県富士吉田市にて第77回富士登山競走が開催されました。距離21km/標高差3000mを一気に駆け登る、日本一の山岳を舞台とする伝統のレースは2024 V GAMES JAPANの第2戦に位置づけられております。男子は昨年優勝した近江竜之介(Omi Ryunosuke/TEAM SKY KYOTO)が2時間42分24秒ので優勝し2連覇を達成。女子は吉住友里(Yoshizumi Yuri)が3時間13分08秒でフィニッシュし、女子では前人未到の記録を伸ばし6連覇を達成しました(※男子では芹沢雄二(Serizawa Yuji)の7連覇がある)。
富士登山競走(21km/+3000m)
2024優勝タイム
男子/MEN 近江竜之介 2:42:24
女子/WOMEN 吉住 友里 3:13:08
コースレコード
男子/MEN 宮原 徹 2:27:41 (2011)
女子/WOMEN 中島 和子 2:51:36 (1986)
男子優勝の近江は、馬返しをトップで通過するものの、5合目では大会新記録を狙う上田瑠偉(UEDA RUY)に抜かされて2位通過。しかし、我慢のレースを展開し、7合目でペースを落とした上田を抜き去り再びトップへ。ソルトレイク五輪(クロスカントリースキー競技)の金メダリストであるクリスティアン・ホフマン(Christian HOFFMANN)の猛追を逃げ切り、連覇を達成しました。
近江のフィニッシュ直後のコメント:
優勝を狙っていたので本当に嬉しいです。今回はタイムを気にせず、優勝を目指していたので、めちゃくちゃ嬉しいです。馬返しではトップで通過したが、瑠偉さん(上田選手)に案の定凄いスピードで抜かれて、5合目では差がついていたのでキツイレースになると思いました。でも、標高も高いし標高差2000mということもあったので、(上田選手のペースが)落ちてくることもあると考えて、マイパースでプッシュし続けました。
女子優勝の吉住は馬返しでは好士理恵子(Koshi Rieko)に次いで2位通過でしたが、山岳区間に入り5合目ではトップで通過。僅差で富士登山競走歴代優勝者のひとりである小川ミーナ(Ogawa Mina)が追いますが、5合目以降は後続との差を広げて見事6連覇を達成しました。
吉住のフィニッシュ直後のコメント:
きつかたけど、皆が応援してくれて、それが嬉しくて。もう絶対頑張ろうと思ったんで。勝てて良かったです!
男子2位は山岳区間で猛追したクリスティアン・ホフマン(Christian HOFFMANN/オーストリア)、男子3位は馬返し以降でトップ3をキープした昨年大会では8位の板垣辰矢(Itagaki Tatsuya/静岡県)でした。女子2位は終始トップ3をキープした小川ミーナ(Ogawa Mina/東京)、女子3位は馬返しをトップ通過した好士理恵子(Koshi Rieko/東京都)でした。
2024 V GAMES JAPANは5月~12月の期間で全7戦で構成され、全4戦の獲得ポイントでシリーズランキングが決定されます。次戦は8月17日に群馬県嬬恋村で開催される嬬恋スカイラン(バーティカル)です。
V GAMES JAPAN 第2戦「富士」TOP5
WOMEN
1.吉住 友里(山梨/富士空界-Fuji SKY-)3:13:08
2.小川 ミーナ(東京)3:21:44
3.好士 理恵子(東京)3:25:02
4.秋山 穂乃果(長野)3:29:13
5.相原 千尋(香川)3:32:33
MEN
1.近江 竜之介(京都/TEAM☆SKY KYOTO)2:42:24
2.クリスティアン・ホフマン(オーストリア) 2:43:16
3.板垣 辰矢(静岡)2:49:59
4.菊嶋 啓(山梨)2:50:39
5.山口 大河(東京)2:51:02
V GAMES JAPAN 暫定ランキング(第2戦までの結果)
WOMEN
1.齋藤 磨実 神奈川県 152pt
2.吉住 友里 富士空界-Fuji SKY- 山梨県 150pt
3.小川 ミーナ 東京都 132pt
4.大松 知恵 SC丹沢秦野 東京都 118pt
5.好士 理恵子 東京都 117pt
MEN
1.近江 竜之介 TEAM☆SKY KYOTO 京都府 150pt
2.宮川 朋史 福井県 139pt
3.Hoffmann Christian オーストリア 132pt
4.板垣 辰矢 静岡県 117pt
5.菊嶋 啓 静岡県 108pt