Columbia montrailの提供による2019スカイランナージャパンシリーズ(通称“SJS”)は日本各地において熱戦が繰り広げられました。シリーズ戦の参加者総計6500人。総距離は160km。獲得標高差は17800m。SJSはひとつの長い長いレースであります。1913年に静岡県御殿場市で開催された富士登山競走から始まった日本におけるスカイランニングの歴史が、またひとつ積み重ねられました。ここではシリーズ戦だからこそみえてくる統計データで、2019SJSを振り返ってみましょう。
2019 Skyrunner® Japan Series 【YouTube】スカジャパTV
まずは、シリーズポイントを獲得した大会数の多い選手(各大会30位以内でポイント獲得)。2019SJSの全9戦(10戦の予定だったが尾瀬VKが台風のため中止)のうち、3大会以上でポイントを獲得した選手をピックアップ。まさにミスター&ミス・スカイランニング!(敬称略)
8大会
男子:服部 一輝
7大会
女子:木下 久美、須藤 吉仕子、井上 海埜哩
男子:藤 飛翔
6大会
女子:高村 貴子、立石 ゆう子
男子:宮川 朋史
5大会
女子:吉住 友里、上田 絢加
男子:宮原 徹、近藤 敬仁、新牛込 崇史、小幡 利春、小林 海仁、鈴木 龍弥、竹原 直矢、涌嶋 優、相良 孔太
4大会
女子:稲毛 日菜子、安ケ平 萌子、滝澤 空良、石渡 保子、大松 知恵
男子:上田 瑠偉、上正原 真人、平賀 太智、今井 洋二、横山 忠男、星野 誉貴、加藤 晟人、田中 耕造、浦野 正紀、青木 純
3大会
女子:高橋 友理奈、楠田 涼葉、秋山 穂乃果、星野 由香理、名村 洋子、坂本 さちこ
男子:安田 隼人、吉田 岳生、高村 颯、大屋 明久、遠藤 健太、近江 仁之介、小寺 啓允、有賀 裕亮、牛田 美樹、中俣 翔太、大塚 浩司、岡部 泉太郎、丹藤 卓也
SKYシリーズ総合ランキング VKシリーズ総合ランキング
※地域選手権はカウントから除いています
次は年齢40代以上限定。マスターズポイントを獲得した大会数の多い選手(各世代で10位以内)。3大会以上でポイントを獲得した選手をピックアップ。まさにレジェンド・オブ・スカイ!(敬称略)
8大会
女子:須藤 吉仕子
男子:山田 勝久
7大会
女子:木下 久美、井上 海埜哩
6大会
男子:内田 正直
5大会
男子:宮下 弘文、布施 洋、岡部 泉太郎、川崎 義孝、服部一宏
4大会
女子:石渡 保子、大松 知恵
男子:山本 隆二、小幡 利春、今井 洋二、吉田 岳生、横山 忠男、喜多村 晃仁、浦野 正紀、田中 耕造、ルブラス エルワン
3大会
女子:宮坂 康子、名村 洋子、田中 真紀、坂本 さちこ
男子:鈴木 一憲、関野 智勝、田村 実、安田 隼人、大塚 浩司、松本 岳、鈴木 健太郎
SKYシリーズ年代別ランキング VKシリーズ年代別ランキング
※地域選手権はカウントから除いています
最後にトップ選手。2019SJSの勝利数が多かった順に各大会のWINNER(勝者)を紹介。ちなみに、VKとSKYの両方でウィナービブを獲得したのは、吉住友里選手と上田瑠偉選手のふたり。憧れのWINNERビブ獲得者!(敬称略)
4勝
女子:吉住 友里
3勝
男子:上田 瑠偉
2勝
女子:高村 貴子
男子:宮原 徹
1勝
女子:楠田 涼葉、Elisa Desco、Oihana Azkorbebeitia
男子:近藤 敬仁、上正原 真人、山田 雄喜、Pascal Egli
なお、SJS通算勝利数は次の通り(【 】内はシリーズチャンピオンになった西暦・種目)。複数回優勝の歴代選手をピックアップ!
通算17勝
女子:吉住 友里【2016VK、2017VK、2019VK】
通算16勝
男子:宮原 徹【2016VK、2017VK、2018VK、2019VK】
通算11勝
女子:高村 貴子【2017SKY、2018SKY、2019SKY】
通算10勝
男子:上田 瑠偉【2019SKY】
通算4勝
女子:星野 由香理【2016SKY】
通算3勝
男子:近藤 敬仁
通算2勝
女子:長谷川 香奈子【2015SKY】、立石 ゆう子【2018VK】
男子:牛田 美樹【2015SKY、2016SKY、2018SKY】、加藤 聡【2017SKY】
ただし、ここで紹介した尺度が全てではありません。見る方向が違えば山容が変わるように、尺度を変えれば様々なヒーロー、ヒロインが登場します。ぜひ、自分なりの尺度で判断できる力をスカイランナーの皆さんには養っていただきたいです。そして何よりも、頂を目指した全員が無事下山できたことこそ、スカイランニングという山岳スポーツにとって最も大切であり、全員が称えられるべきことであります。2019SJSに関わった全ての方々に心より御礼申し上げます。
最後に、このシリーズを支えてくださったJSAパートナー各社様、各大会の主催者様、動画撮影班のカメラマンたち、そして、ランキング作成を担当したルブラスエルワンさん、相良孔太さんに心より感謝申し上げます。2020SJSカレンダーは2020年1月10日に発表予定です。来年も仲間たちと共にSKYを目指しましょう。どんよりとした雲を突き抜けた先にある、あの輝く場所へ。LESS CLOUD.MORE SKY!
LESS CLOUD.MORE SKY! -2018スカイランナージャパンシリーズ-