7月8日(日)、フィリピンのマニラで開催されたバーティカルランニングの世界シリーズ戦「VWC/バーティカル・ワールド・サーキット第4戦」において、渡辺良治(Ryoji Watanabe)が2位、立石ゆう子(Yuko Tateishi)が3位に入りました。VWCは世界各地の大都市の超高層ビルを駆け登る、バーティカルランニング(都市型スカイランニング)の世界シリーズ戦です。2018シーズンは世界9都市で開催され、大阪で11月4日に開催される「ハルカススカイラン」も第7戦として位置付けられます。
マニラ大会の正式名称は「Kerry Sports Manila Vertical Run with EastWest Bank race」となります。昨年もVWC本戦として開催され、渡辺は惜しくも4位となり表彰台を逃したレースでした。同大会の舞台はフィリピン有数の超高層ビルであり、レースでは、標高差250m、59階、1353段を駆け登ります。先日開催されたソウル大会で渡辺は3位、立石は5位という結果でした。世界の階段王を目指すべく、それ以上の結果を求めてマニラの地へ2人は降り立ちました。
渡辺の出場した男子エリート部門。レース序盤から前に出たのは世界王者のピーター・ロボジンスキー(ポーランド)でした。渡辺はピーターの1、2秒後を追いかけてついていきます。一度、ライバル選手のオマール・ベッカリ(ベルギー)に抜かれ3番手となりますが、階段の形状が変わる中盤で抜き返して、王者ピーターとの1対1の勝負に持ち込みます。しかし、終盤に突き放されて、そのまま2位をキープしてゴール。中盤以降の苦しい場面でピーターに実力の差をみせつけられた形になりましたが、十分に立派な自己最高タイのシリーズ戦2位という成績を収めることができました。
立石が出場した女子エリート。立石は位置取りで不利な2列目スタートとなり、後方から追い上げるレース展開に。しかし、昨年からのレースの経験を活かし、冷静に勝負所を見極めて駆け登ります。途中では、2位のアリス・マクナマラ(オーストラリア)の背中をとらえるなど、これまで以上にハイレベルな位置まで自分を押し上げた展開に。1位の世界女王のスージ・ウォルサム(オーストラリア)とは+1分と差はあるものの、自身初の表彰台となる3位に。着実に世界トップレベルに近づいてきた感触をつかむことのできた価値あるレースとなりました。
12月に開催される最終戦である香港大会まで。シリーズ戦という長い長いレースの中盤戦にさしかかってきました。渡辺や立石は、今後は8月の北京、10月の上海、11月の大阪大会(ハルカススカイラン)に参戦し、年間ランキングをかけた戦いを続けていきます。都市の最高峰に駆け登るスカイランナーたちへの声援を、これからもよろしくお願いします!!
- Piotr Lobodzinski (POL) – 6’56”
- Ryoji Watanabe (JAP) – 7’09”
- Wai Ching Soh (MAS) – 7’23”
- Omar Bekkali (BEL) – 7’37”
- Liang Liang He (CHN) – 7’45”
Women
- Suzy Walsham AUS) – 8’13”
- Alice McNamara (AUS) – 8’44”
- Yuko Tateishi (JAP) – 9’15”
- Rosalyn Russell (PHI) – 9’30”
- Cristina Bonacina (ITA) – 10’19”