ISF(国際スカイランニング連盟)は、2018スカイランニング世界選手権の開催地がイギリス・スコットランドであることを発表しました。9月13-15日、スコットランド東部に位置するキンロックリーバン(Kinlochleven)で開催される「Salomon Skyline Scotland(サロモン・スカイライン・スコットランド)」を2年に1度の世界選手権と位置付けます。
2018世界選手権では、バーティカル(VERTICAL)、スカイ(SKY)、ウルトラ(ULTRA)の3種目で世界王者が決定されます。また、個人ランキングの他に、ナショナルチーム(national team)のランキングも決まります。さらに、VK、SKYの2種目の結果を合わせたコンバインド(conbined)のタイトルも決定されます。
バーティカル(VERTICAL) +1000m/5km
9月13日に開催される「Salomon Mamores VK(サロモン・マモーレスVK)」から世界選手権が開幕します。5kmで1000m上昇というISFルールを満たした駆け登りレース。海抜0mをスタートして、ムンロ山の山頂(標高1056m)がゴール地点になります。
ウルトラ(ULTRA) ±4300m/65km
大会2日目の9月14日に開催される「Salomon Ben Nevis Ultra(サロモン・ベンネビス・ウルトラ)」というウルトラスカイマラソンです。スカイランニングの新ルールに合わせて制限時間は16時間以内となります。ベンネビスはイギリスの最高峰であり、1895年に世界で最初の山岳ランニングレースが開催された歴史的な地でもあります。
スカイ(SKY) ±2500m/29km
大会3日目の9月15日に開催される「Salomon Ring of Steall SkyRace®(サロモン・リングオブスチール・スカイレース)」がSKY種目のレースです。スクランブリング、急峻な登り、難易度の高い地形のトラバース(横断)や降下があり、山岳技術を要するコースが特徴。過去2年間の開催で人気のレースとなっています。
ISFのマリノ・ジャコメッティ会長は、次のようにコメントしています。「美しいスコットランドの高原で2018年の世界選手権大会が開催されることを誇りに思っています。スカイラインスコットランドの運営者ともに、私たちは確信しています。この技術的な地形での激しい競技会が、世界最高峰のアスリートを引き付けるための完璧なショーケースになることを。」
JSAでは強力な日本代表選手団を組織してスコットランドに乗り込みます。「Salomon Skyline Scotland(サロモン・スカイライン・スコットランド)」は3年間の歴史しかありませんが、すでに世界の多くのトップ選手を迎える大会にまで成長しています。2018世界選手権は相当ハイレベルの戦いになることが予想されます。前回のスペイン大会では、上田瑠偉(Ruy Ueda)がコンバインドで銀メダル、ナショナルチームランキングで銅メダル、の2つのメダルを獲得した日本チーム。それ以上の成果を得ることが目標になります。
日本代表選手団メンバーの正式発表は2018年2月を予定しています。日本代表は2017年における日本選手権等のレース結果から決定されます。JSAでは、代表選手の資金援助のための世界選手権基金の設立と、公式ユニフォームパートナー(協賛企業)の募集を行い、世界と戦うアスリートを支援します。
なお、「Salomon Skyline Scotland(サロモン・スカイライン・スコットランド)」はトップアスリートだけでなく、一般のスカイランナーにも開かれた大会でもあります。世界選手権の翌日、9月16日にはスカイランナー・ワールド・シリーズ(Skyrunner?World Series)戦に指定されているエクストリームレースである「Salomon Glen Coe Skyline(サロモン・グレンコー・スカイライン)/±4720m/52km」も開催されます。日本代表の応援を兼ねて、世界レベルのスカイランニングに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ISFニュース「Scotland to host 2018 Skyrunning World Championships」