4月5-6日、群馬県嬬恋村のパルコール嬬恋リゾートにて4回目となる2025全日本スカイスノー選手権大会が開催されます。バーティカル(VERTICAL)、クラシック(CLASSIC)の2種目に加え、両種目の合計である複合(COMBINED)において、個人・ユース(23歳以下)・団体(クラブチーム)のトップ3に合計39個のメダルが授与されます。今回はISF(国際スカイランニング連盟)が主管する2025スカイスノーアジアパシフィック選手権も併催となり、昨年の全日本選手権の上位者より日本代表選手が選抜されています。
ISFニュース:SkySnow Asia-Pacific Championships are on their way in host country Japan

選手権は4月5日土曜日、全長3.5km、標高差610m 、標高2,080mに達するバーティカル(VERTICAL)で開幕します。2種目目のクラシック(CLASSIC)は4月6日(日)に開催されます。全長10kmのループコースで、標高2,110mの頂上まで標高差850mの垂直登りとなります。すべてのスカイスノーレースと同様に、安全とスピードのため、選手は雪面を掴むためにマイクロアイゼンを着用します。
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急速に成長している雪上ランニング競技であるスカイスノー。この比較的新しい冬季のスカイランニング競技は、すでに2022年と2024年にスペインとイタリアで2回のスカイスノー世界選手権が開催されています。スカイランニングのカレンダーでは、世界選手権と大陸選手権が交互に開催されており、イタリアで行われた第1回スカイスノー 欧州選手権の最近の成功を受けて、今度はアジア太平洋の番となります。記念すべき国際大会には、日本の他、オーストラリア、韓国、モンゴル、パキスタンよりエントリーがありました。



全日本選手権の部門には、これまで”夏季”がメインステージであった日本のトップレベルの選手も参戦します。富士登山競走の記録保持者であり2018スカイランニング日本代表の宮原徹(Miyahara Toru)も初参戦します。スカイランニング日本代表経験者では、2024世界選手権SKYULTRA銀メダリストの秋山穂乃果(Akiyama Honoka)、2024世界選手権VERTICAL9位の池神悠希(Ikegemi Yuki)、2024世界選手権SKY7位の山口大河(Yamaguchi Taiga)、2024マスターズ世界選手権1位の岡田裕也(Okada Yuya)も全日本スカイスノー選手権に初参戦となります。

現役選手でありながら、スカイスノーの普及に努める小幡利春(Obata Toshiharu)JSAスカイスノー委員長は次のようにコメントします。
いよいよスカイスノー初のアジアパシフィック選手権と全日本選手権を兼ねた大会が群馬県嬬恋村のパルコール嬬恋リゾートにて開催されます。海外選手の参加や、夏のスカイランニング実力者の参加で今までには無いハイレベルなレースとなります。初代アジアチャンピオンは? 来年の世界選手権の切符は?
とても楽しみです。冬季オリンピック採用に向け、確実に前進し盛り上がって来ました! 選手の皆さん、国境を越えワイワイ楽しみましょう♫

大会主催者であるJSA代表理事の松本大(Matsumoto Dai)は次のようにコメントします。
地元で初のアジア太平洋選手権を開催できることを光栄に思います。また、様々な国からの参加をとても嬉しく思います。SKYSNOWを通じた交流は、アジア太平洋地域の絆をさらに深めるでしょう。ヨーロッパから遠く離れた日本で選手権が開催されることに意義があると思います。この選手権がスカイスノーが世界的なスポーツであることを証明し、北米や南米など他の地域でも選手権を開催するよう促すきっかけになることを願っています。同時に、アジア太平洋地域の次世代にスカイランニングの起源を伝えることにもつながり、美しい山の頂上を目指すチャレンジ精神を刺激する機会にもなるでしょう。

ISFニュースでも紹介されていましたが、今回の選手権には10‐20代のユース世代の参戦が多いことが特徴として挙げられます。この世代は、小中学生の時期よりスカイランニングや快速登山に親しんでいる彼・彼女らにとって、雪上であることは障壁ではなく楽しさであります。スカイランニング日本代表の女子では、小林華蓮(Kobayashi Karen)、小幡莉子(Obata Riko)、大掛柚奈(Ogake Yuna)、大掛莉奈(Ogake Rina)の4名がユース世代。過去最多となる合計18名のユース世代選手が参戦します。

今回の選手権は2026スカイスノー世界選手権の日本代表選考会を兼ねています(上位選手より選抜 ※大会要項が未発表のため詳細未定)。また、アジアパシフィック選手権のメダリストは11月にスペインで開催されるスカイランナーワールドシリーズ最終戦、スカイマスターズ(SkyMasters)の参加権利を得ることができます。注目の選手権の速報は嬬恋スカイランやJSAの公式SNSをご確認ください!!