8月24-25日に八ヶ岳の麓、山梨県北杜市にて「ナビゲーション合宿」が開催されました。
この合宿は、オリエンテーリングとスカイランニングのユース世代交流、お互いの競技・世界観を体験することで知識・技術を習得し、高め合うことを目的に行われました。

地図とコンパスを駆使して地形を読み取る
地図とコンパスを駆使して地形を読み取る

初日はオリエンテーリング体験を行い、宿泊所周辺の豊かなフィールドにて基礎講習と課題実践、最後にはレースを模擬しマススタート形式でゴールタイムを競いました。

マススタート=一斉スタート。世界選手権代表も参加し、より実践的に。
マススタート=一斉スタート。世界選手権代表も参加し、より実践的に。

講習では日本を代表するオリエンティアである尾崎 弘和氏と稲毛 日菜子氏より、地図の読み方や記号の意味などの基礎知識、ポイントまでのコース取りや判断の目安などレースにも役立つ技術をご指導いただきました。
山岳競技であるスカイランニングも地図から得る情報はトレーニング・レースになくてはならないもの。地図から地形を正確にイメージできればリスク管理にもつながります。
常に地形を読み、戦略を組みながら未開のフィールドを地図通りに駆け抜けるオリエンテーリングはスカイランニングの技術を応用でき、多くのスカイランナーが楽しめる競技と言えるでしょう。

お互いの競技紹介にて初めて見る世界観に釘付けのユースたち
お互いの競技紹介にて初めて見る世界観に釘付けのユースたち

夜はお互いの競技紹介を親睦会も兼ねて行いました。
はじめにオリエンテーリングについて、競技種目や先週開催された世界選手権の様子などが紹介され、世界遺産を舞台に行われるほど盛り上がるオリエンテーリングの世界に驚きの声も多く聞こえました。
スカイランニングについてはユース委員会の涌嶋、菊川より紹介され、中でも二人の経験してきた世界のスカイランニングのレースと、スカイランナーたちの映像がとても新鮮だったようで、明日の体験が待ちきれない!とその魅力を存分に感じられたようでした。

高低差700mを一気に駆け登るオリエンティアたち
高低差700mを一気に駆け登るオリエンティアたち

2日目はスカイランニングの講習を含めたツーリングを富士見スキーリゾート~西岳(2398m)~編笠山(2523m)にて実施。
西岳へ向かう登りの途中では高低差700mのプチバーティカルレースも行いました。
2日目からは松本 大氏と藤 飛翔氏が当日サプライズ参加し、日本・世界でもトップクラスのスカイランナーから技術を学ぶ良い機会となりました。

登りではスカイランナーから効率のいいパワーハイクついてレクチャーされ、姿勢のつくり方、路面・レース状況の変化に対する応用と動きを見たオリエンティアたちは、すぐに実践し習得のヒントを得たようでした。
編笠山からの下りでは、岩場の下り方、三点支持について松本氏よりレクチャーされ、安全に速く山を下るための技術を学びました。
オリエンティアの参加者からは自身の競技に少しでも活かそうと、積極的に動きを考え実践し、質問する姿が見られました。

今回は初めてスカイランニングを行うオリエンティアの参加者も多く、以前は登山競走が行われていたとされる美しい編笠山を舞台に天候にも恵まれ、このスカイランニング体験を通して改めて山の魅力、快速登山の楽しさを発見できたようでした。

踊るように駆け下る♪
踊るように駆け下る♪
上半身はリラックスし、踊るようにバランスをとる
上半身はリラックスし、踊るようにバランスをとる

本合宿はJSAユース委員会主催、オリエンティア軍団協力の元実施され、異競技間での交流がはじめて行われた画期的な企画となりました。開催にあたりご協力いただいたオリエンティアのスタッフの皆様をはじめ、お忙しい中ご対応いただいた施設の皆さん、遠方からお越しいただいた多くの参加者の皆様に厚く御礼申し上げます。