SKY最終戦は上田と高村が優勝!シリーズチャンピオンに決定!

11月24日(日)、滋賀県大津市にて2019スカイランナージャパンシリーズ最終戦「びわ湖バレイスカイラン」の2日目の種目としてスカイレースが開催されました。日本最高峰ともいえるハイレベルな選手の中、優勝は上田瑠偉(Ruy Ueda)高村貴子(Takamura Tanako)。この結果、4月の粟ヶ岳スカイレースから始まった2019スカイシリーズの年間チャンピオンの座は上田瑠偉高村貴子が勝ち取りました。

歴代のチャンピオンが集結したハイレベルなレース ©びわ湖バレイスカイラン
歴代のチャンピオンが集結したハイレベルなレース ©びわ湖バレイスカイラン

第5回目の開催となるびわ湖バレイスカイレースには、前日のバーティカルと同様に200名超が参加しました。シリーズ最終戦の対象となったエリート部門には、エリート資格を得た強豪選手だけが出場(シリーズポイント獲得者のみ)。距離22kmで標高差±2200mを駆け登る西日本屈指の急峻な山岳コースでハイレベルな戦いが繰り広げられました。

日本一のびわ湖を眼下に望む美観レース ©びわ湖バレイスカイラン
日本一のびわ湖を眼下に望む美観レース ©びわ湖バレイスカイラン
VKに続いて優勝した上田 ©びわ湖バレイスカイラン
VKに続いて優勝した上田 ©びわ湖バレイスカイラン
3位となった近藤(手前)を2位となった宮原がマークする ©びわ湖バレイスカイラン
3位となった近藤(手前)を2位となった宮原がマークする ©びわ湖バレイスカイラン
男子トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン
男子トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン

優勝した上田瑠偉は2位以下を7分以上引き離す圧勝。集中したレース展開によってワールドチャンピオンとしての実力を日本でもみせてくれました。上田によると、蒸し暑さと落ち葉と岩が混ざった足場の悪いテクニカルなコースで最後に足が攣ったということ。また、世界最終戦のリモーネを彷彿とさせる山と湖が織り成す美観についても、日本の最終戦としての「びわ湖」のコースは世界に劣らない設定であるといえます。2位には宮原徹(Miyahara Toru)、3位には近藤敬仁(Kondo Yoshihito)、終始競り合っていたベテランのふたりがランクイン。近年はバーティカルに徹してきた宮原は、世界戦パイクスピーク(アメリカ)で優勝した2013年以来のスカイレースへの参戦となりましたが、登りの力の背後に隠されたスカイランナーとしての真の実力を披露した形となりました。前日のバーティカルではMCを務めた近藤は「本業」となる選手としても実力を発揮。2020世界選手権日本代表(内定者)として安定した試合運びとなりました。シリーズランキングでは、上田が1位、近藤が2位。3位には日本選手権を制して「びわ湖」では5位となった上正原真人(Kamisyouhara Masato)が入りました。

女子優勝の高村 ©びわ湖バレイスカイラン
女子優勝の高村 ©びわ湖バレイスカイラン
2位の上田 ©びわ湖バレイスカイラン
2位の上田 ©びわ湖バレイスカイラン
3位の楠田 ©びわ湖バレイスカイラン
3位の楠田 ©びわ湖バレイスカイラン
高村、出し切った ©びわ湖バレイスカイラン
高村、出し切った ©びわ湖バレイスカイラン
上田、出し切った ©びわ湖バレイスカイラン
上田、出し切った ©びわ湖バレイスカイラン
ゴール後感極まる、楠田 ©びわ湖バレイスカイラン
ゴール後感極まる、楠田 ©びわ湖バレイスカイラン
女子トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン
女子トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン

女子は抜きつ抜かれつの激しい競り合いとなりました。序盤の登りでは立石ゆう子(Tateishi Yuko)がリードするものの、中盤のテクニカルな下りで高村貴子(Takamura Takako)がトップに出て、僅差で楠田涼葉(Kusuda Suzuha)上田絢加(Ueda Ayaka)が追いかける展開に。最後は世界シリーズ戦を転戦してきた高村が優勝のゴールテープを切りました。2位には最後のダウンヒルで躍り出た上田、3位には2019日本選手権女王の楠田が入りました。2020世界選手権日本代表に内定しているの同い年(26歳)の3名がトップ3になったスカイレース。日本スカイランニング女子の層の厚みが増したことを証明する最終戦になったといえます。シリーズランキングも、びわ湖の順と同様、1位が高村、2位が上田、3位が楠田となりました。

男女トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン
男女トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン

びわ湖バレイスカイラン・スカイレース/2019日本選手権(SKY) トップ5

WOMEN
1.高村 貴子(Takamura Takako/SKYNINJA)2:53:49
2.上田 絢加(Ueda Ayaka)3:03:10
3.楠田 涼葉(Kusuda Suzuha/TEAM☆SKY KYOTO)3:05:36
4.枝元 香菜子(Edamoto Kanako)3:10:20
5.木下 久美(Kinoshita Kumi/TEAM☆SKY KYOTO)3:11:17

MEN
1.上田 瑠偉(Ueda Ruy)2:13:28
2.宮原 徹(Miyahara Toru/富士空界)2:20:48
3.近藤 敬仁(Kondo Yoshihito/富士空界)2:21:06
4.藤 飛翔(Fuji Tsubasa)2:23:59
5.上正原 真人(Kamisyouhara Masato)2:25:30

Full Ranking

シリーズ男女トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン
シリーズ男女トップ3 ©びわ湖バレイスカイラン

2019スカイランナージャパンシリーズ(SKYシリーズ)トップ5

WOMEN
1.高村 貴子(Takamura Takako/SKYNINJA)378pt
2.上田 絢加(Ueda Ayaka)322pt
3.楠田 涼葉(Kusuda Suzuha/TEAM☆SKY KYOTO)310pt
4.立石 ゆう子(Tateishi Yuko/SC丹沢秦野)290pt
5.木下 久美(Kinoshita Kumi/TEAM☆SKY KYOTO)260pt

MEN
1.上田 瑠偉(Ueda Ruy)388pt
2.近藤 敬仁(Kondo Yoshihito/富士空界)344pt
3.上正原 真人(Kamisyouhara Masato)268pt
4.藤 飛翔(Fuji Tsubasa)238pt
5.平賀 太智(Hiraga Taichi)218pt

Full Ranking

マスターズ表彰(40代・50代・60代) ©びわ湖バレイスカイラン
マスターズ表彰(40代・50代・60代) ©びわ湖バレイスカイラン

2019スカイランナージャパンシリーズ(SKYシリーズ)マスターズ(年代別)

60 WOMEN
1.須藤 吉仕子(Suto Kishiko/SKYNINJA)100pt
2.井上 敬子(Inoue Keiko/TEAM☆SKY KYOTO)25pt
3.高村 まゆみ(Takamura Mayumi)20pt

60 MEN
1.内田 正直(Uchida Masanao/SKYNINJA)100pt
2.宮下 弘文(Miyashita Hirohumi)65pt
3.井川 久善(Ikawa Hisayoshi)25pt
3.田島 篤(Tajima Atsushi)25pt

50 WOMEN
1.木下 久美(Kinoshita Kumi/TEAM☆SKY KYOTO)100pt
2.宮坂 康子(Miyasaka Yasuko)90pt
3.名村 洋子(Namura Yoko)57pt

50 MEN
1.山田 勝久(Yamada Katsuhisa)90pt
1.山本 隆二(Yamamoto Ryuji)90pt
3.鈴木 一憲(Suzuki Kazunori)48pt

40 WOMEN
1.井上 海埜理(Inoue Minori)90pt
2.田中 真紀(Tanaka Maki)70pt
3.大松 知恵(Omatsu Chie)45pt

40 MEN
1.安田 隼人(Yasuda Hayato)90pt
2.吉田 岳生(Yoshida Takeo)73pt
3.東 徹(Higashi Toru)64pt

Full Ranking

優勝トロフィーを高く掲げる富士空界(FUJI SKY)代表の涌嶋 ©びわ湖バレイスカイラン
優勝トロフィーを高く掲げる富士空界(FUJI SKY)の涌嶋代表 ©びわ湖バレイスカイラン

2019スカイランナージャパンシリーズ(クラブチームランキング)

1.富士空界―Fuji SKY― 2872pt
2.SKYNINJA 2897pt
3.TEAM☆SKY KYOTO 2047pt
4.SC丹沢秦野 1635pt
5.オリエンティア軍団 782pt
6.BukkaSkyClub 208pt
7.kiryusky481 204pt
8.Niigata Sky Club 98pt

Full Ranking

スライド1

4月の粟ヶ岳から、11月のびわ湖まで。山岳への情熱を注ぎ続けてくださったスカイランナーの皆さん、大会関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。熱戦が繰り広げられた2019スカイランナージャパンシリーズ(SJS)のストーリーは、専門ユーチューブCHANNELであるSKYRUNNING JAPAN TV channel(スカジャパTV)で観ることが出来ます。なお、2020スカイランナージャパンシリーズの開幕戦は5月3・4日に開催される上田バーティカルレースとなります。今年と同様VK5戦SKY5戦を予定しており、新レースも含めたカレンダーは1月上旬に発表予定です。18歳以上のシニア世代・マスターズ世代に限らず、中学生・高校生を対象にしたU18(=高校生対象)シリーズU15(=中学生対象)シリーズの、2つのジュニア世代向けシリーズも予定しております。また、初心者も出場できる付属レースも多数開催される予定です。様々なレベル・年代の皆様に対しまして、スカイランニングは開かれているスポーツです。2020年も空と地球が出会う場所でお会いしましょう。Less cloud.More sky!!

2019 Skyrunner® Japan Series

びわ湖バレイスカイラン