6月2日(土)、滋賀県大津市にてSKYシリーズ第2戦・VKシリーズ第3戦として「びわ湖バレイスカイレース」が開催されました。昨年は悪天候のためコース短縮を余儀なくされた同大会ですが、今年は今までで一番の好天に恵まれ、青い空と青い湖に挟まれた山岳を約200名のスカイランナーが駆け抜けました。午前中のスカイレースでは星野和昭(Kazuaki Hoshino)高村貴子(Takako Takamura)、午後のバーティカルでは宮原徹(Toru Miyahara)吉住友里(Yuri yoshizumi)が優勝。びわ湖のようなブルーのシリーズ戦ウィナービブを獲得しました。

快晴に恵まれた今年の「びわ湖」 ©JSA/NAGI MUROFUSHI
快晴に恵まれた今年の「びわ湖」 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI

今年からスカイレースは山麓をスタート・ゴール地点とするコースへ変更となりました。22km、±2200mと世界のレースにも匹敵する、西日本では最も傾斜がある山岳レースです。バーティカルと同じルートを辿る序盤。男子は9月の世界選手権日本代表の近藤敬仁(Yoshihito Kondo)加藤聡(Satoshi Kato)を先頭に、数分差で3番手に星野和昭(Kazuaki Hoshino)が続く展開となりました。しかし、近藤と加藤の2人は蓬莱山頂から金毘羅尾根に下るカーブで痛恨のミスコース。星野がトップにたって後続を振り切り、2時間43分でゴール。初のシリーズタイトルを獲得しました。2位には+3分で吉田岳生(Takeo Yoshida)、+1分差で3位に安田隼人(Hayato Yasuda)がランクイン。シリーズではトップ10以内の上位が常連の吉田と安田ですが、今回のベスト3へのランクインは初の大健闘であったといえます。

スタートから勢いよく飛び出す。先頭は近畿選手権じで女子3位に入った名村洋子 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
スタートから勢いよく飛び出す。先頭は近畿選手権じで女子3位に入った名村洋子 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
コースのハイライトは青空に包まれた稜線。トップに立った星野 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
コースのハイライトは青空に包まれた稜線。トップに立った星野 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI

女子は、SKY日本女王の高村貴子(Takako Takamura)が序盤から独走。女子2位以下を大きく突き放す圧倒的な実力を見せ、総合でも9位となる3時間00分52秒で今季SKYシリーズ2勝目を飾りました。+15分で2位には中部選手権女王の長坂恵子(Keiko Nagasaka)、さらに+8分で3位には大阪府の楠田涼葉(Suzuha Kusuda)が入りました。楠田はスカイランニング初体験となりましたが、実力者が多いメンバーの中での3位以内は大健闘であり、関西のニューヒロインの誕生といえます。

笑顔で駆け登る余裕を見せた高村。びわ湖バレイスカイレースを連覇中 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
笑顔で蓬莱山へ駆け登る高村。びわ湖バレイスカイレースを連覇中 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI

午後に開催されたバーティカルレース(4km/+900m)。例年より参加者が微増してきて今年は約100名のエントリーがありました。関西唯一のJSA公認バーティカルレースには、日本各地から猛者が集結。一斉スタートの形式ということもあって、スタート直後からハイペースのレースとなりました。男子は宮原徹(Toru Miyahara)が33分21秒で大会連覇を達成。5月の上田バーティカルレースに続き今季2勝目を飾りました。+1分01秒の僅差で2位には永里剛城(Goki Nagasato)、3位には八田康裕(Yasuhiro Hatta)というように、バーティイカル種目の実力者がランクインしました。

最後の階段を駆け登る宮原。欧州のように賑やかな大歓声に迎えられた ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
最後の階段を駆け登る宮原。欧州のように賑やかな大歓声に迎えられた ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI

女子は、昨年のシリーズ戦を完全制覇したバーティカルの女王・吉住友里(Yuri Yoshizumi)が44分05秒で優勝。今期のジャパンシリーズ初タイトル獲得となりました。2位にはコンバインド出場した高村貴子(Takako Takamura)が吉住から+4分弱でゴール。午前中にスカイレースを行ったにもかかわらず吉住に肉薄する実力は驚異的といえます。3位には関西のエースといえる木下久美(Kumi Kinoshita)が入りました。木下は先週末はウルトラ選手権「恐羅漢トレイル」で4位という好成績を収めたばかりでしたが、バーティカルでも強さを発揮しました。

今年のジャパンシリーズでも"ズーミンスマイル"をみることができた ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
今年のジャパンシリーズでも”ズーミンスマイル”をみることができた ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI

なお、午前中に開催されたスカイレースは初のスカイランニング近畿選手権も兼ねていました。栄光の男子1位には兵庫県の高濱慶太(Keita Takahama)、2位に同じく兵庫県の吉田健児(Kenji Yoshida)、3位には京都府の宮城康司(Koji Miyagi)が入りました。女子は総合でも3位の大阪府の楠田涼葉(Suzuha Kusuda)、2位には大阪府の山崎紀美江(Kimie Yamazaki)、3位には兵庫県の名村洋子(Yoko Namura)が入りました。

近畿選手権の入賞者。右から男子優勝の高濱、女子2位の山崎、2位の吉田、3位の宮城 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
近畿選手権の入賞者。右から男子優勝の高濱、女子2位の山崎、2位の吉田、3位の宮城 ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
近畿勢女子トップの楠田。所用で表彰式は欠席だった ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
近畿勢女子トップの楠田。所用で表彰式は欠席だった ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI

びわ湖バレイスカイレースの会場である「びわ湖バレイ」は冬場は関西でも有数のスキー場として有名ですが、昨夏より「びわ湖テラス」が完成して、景色を見に来る大勢のお客さんで賑わう場所となりました。大会の周知は難しいのが現状ですが、足を止めて選手を応援する方も少なくなく、欧州のような観戦型のレースという雰囲気も山頂付近であったように感じました。最高のロケーションと十分な可能性を秘めたびわ湖バレイスカイレース。関西のスカイランニングの要として、今後の発展に期待したいところです。

ロープウェーだと4分でこの絶景に出会える。まさにLAKE to SKY ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
ロープウェーだと4分でこの絶景に出会える。まさにLAKE to SKY ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
ワンデイコンバインド。1日で2種目の勝者が揃うのも「びわ湖」ならでは ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI
ワンデイコンバインド。1日で2種目の勝者が揃うのも「びわ湖」ならでは ©BIWAKO VALLEY SKYRACE・JSA・NAGI MUROFUSHI

2018 びわ湖バレイ SKYRACE 上位リザルト

男子トップ5
1. 星野 和昭 / Kazuaki Hoshino 2:43:12
2. 吉田 岳生 / Takeo Yoshida 2:46:00
3. 安田 隼人 / Hayato Yasuda 2:47:36
4. 遠藤 健太 / Kenta Endo 2:48:19
5. 工藤 祐輔 / Yusuke Kudo 2:53:21

女子トップ5
1. 高村 貴子 / Takako Takamura 3:00:52
2. 長坂 恵子 / Keiko Nagasaka 3:15:54
3. 楠田 涼葉 / Suzuha Kusuda 3:23:40
4. 斎藤 綾乃 / Ayano Saito 3:32:17
5. 須藤 吉仕子 / Kishiko Suto 3:39:08

2018 びわ湖バレイ VK 上位リザルト

男子トップ5
1. 宮原 徹 / Toru Miyahara 33:21
2. 永里 剛城 / Goki Nagasato 34:22
3. 八田 康裕 / Yasuhiro Hatta 37:00
4. 熊井 康 / Kou Kumai 37:16
5. 高瀬 裕行 / Hiroyuki Takase 37:32

女子トップ5
1. 吉住 友里 / Yuri Yoshizumi 44:05
2. 高村 貴子 / Takako Takamura 47:56
3. 木下 久美 / Kumi Kinoshita 49:04
4. 岡島 奈都恵 / Natsue Okajima 49:14
5. 河西 智映子 / Chieko Kasai 49:27

2018 びわ湖バレイスカイレース(コンバインド)上位リザルト

男子トップ3
1. 吉田 健児 / Kenji Yoshida 43(SKY14+VK29)
2. ルブラス エルワン / Erwan Lebras 47(SKY13+VK34)
3. 鈴木 龍弥 / Ryuya Suzuki 49(SKY9+VK40)

女子トップ3
1. 高村 貴子 / Takako Takamura  3(SKY1+VK2)
2. 須藤 吉仕子 / Kishiko Suto 20(SKY5+VK15)
3. 川井 幹子 / Mikiko kawai 27(SKY10+VK17)

2018 近畿選手権 上位リザルト

男子トップ3
1. 高濱 慶太 / keita Takahama 兵庫県 2:53:40
2. 吉田 健児 / Kenji Yoshida 兵庫県 3:14:21
3. 宮城 康司 / Koji Miyagi 京都府 3:17:48

女子トップ3
1. 楠田 涼葉 / Suzuha Kusuda 3:23:40
2. 山崎 紀美江 / Kimie Yamazaki 4:13:22
3. 名村 洋子 / Yoko Namura  4:35:10

大会ホームページ

2018 Skyrunner® Japan Series


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