5月10日(木)、スペインのラパルマ島で開催されたVKWC(VKワールド・サーキット)の第2戦「トランスバルカニア バーティカル・キロメーター」上田瑠偉(Ruy Ueda)が3位、吉住友里(Yuri Yoshizumi)が5位に入りました。「トランスバルカニア」はスペインの離島であるカナリア諸島、ラパルマ島で開催される国際的なスカイランニングレースです。VKのコースは7.6kmで+1203mと、他大会と比較すると緩斜面となります(※他の世界戦は2~3km台で+1000m程)。とはいえ、岩を攀じ登るスクランブリングも一部区間あり、垂直方向への「登坂力」と水平方向への「走力」の総合力が試されるコースといえます。

海抜0mからの一気登り。まさに「SEA TO SKY」がトランスバルカニアのテーマ ©Nagi Murofushi
海抜0mからの一気登り。まさに「SEA TO SKY」がトランスバルカニアのテーマ ©Nagi Murofushi

欧州開催のVK世界戦で男子3位以内は日本人初の快挙となります。上田瑠偉はVK世界戦で初の表彰台となりましたが、そのレース内容も素晴らしいものでした。優勝したパスカル・エグリ(スイス)から+13秒、2位の2016世界選手権王者のスティアン・アンゲルムント・ビク(ノルウェー)から+5秒という僅差であり、世界トップの背中がみえた意義あるレースとなりました。2日後に開催されたスカイレース(ハーフマラソン)ではスティアンと9秒差の2位に入りました。2週間後にスペインのバスク地方で開催される世界戦「ゼガマ」では再びスティアンと対決する予定であり、今期の上田瑠偉の活躍にはますます期待が高まります。

翌日のスカイレースでは世界王者のスティアンを引っ張る上田の姿があった ©Nagi Murofushi
翌日のスカイレースでは世界王者のスティアンを引っ張る上田の姿があった ©Nagi Murofushi

吉住は昨年のこの大会で59分28秒で優勝しており、女子チャンピオンとして連覇が期待されました。今回はVK世界女王のラウラ・オルゲ(スペイン)クリステル・デワル(フランス)と初めて直接対決することになりましたが、上位ふたりはコースレコードを叩きだした一方で、吉住は昨年より2分ほどタイムを落としてしまいました。真の世界トップレベルの選手との差を知ることになったレースとなりました。吉住は日本代表として9月の世界選手権で再びクリステルやラウラと直接対決をする予定です。表彰台に立つ吉住友里の笑顔をみれる日を、我々は楽しみに待つことにしましょう。

吉住も翌日のスカイレースに参加して総合8位となった ©Nagi Murofushi
吉住も2日後のスカイレースに参加して総合8位となった ©Nagi Murofushi

VKWC第2戦「トランスバルカニアVK」

Men
1.Pascal Egli – SUI – 47’55”
2.Stian Angermund-Vik – NOR – 48’03”
3.Rui Ueda – JPN – 48’08”
4.Aritz Egea – ESP – 49’21”
5.Ondrej Feifar – CZE – 49’45”

Women
1.Christel Dewalle – FRA – 56’52”
2.Laura Orgué – ESP – 57’19”
3.Zuzana Krchova – CZE – 1h01’13”
4.Stephanie Jimenez – ITA – 1h01’18″
5.Yuri Yoshizumi – JPN – 1h01’29”

大会ホームページ

大会レポート(VKWC公式/英文)

※写真提供:室伏那儀(Nagi Murofushi)


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