世界の主要都市の超高層ビルを駆け登るVWC(バーティカル・ワールド・サーキット)が日本で初開催されます。日本一の高さを誇る大阪市の「あべのハルカス」を駆け登るハルカススカイラン(HARUKAS SKYRUN)が11月12日(日)にVWC第9戦として開催されることが、ISFより発表されました。超高層ビルやタワーの階段を駆け登る“バーティカルランニング”はスカイランニングの種目のひとつ(都市型種目)です。VWCはドバイ・ニューヨーク・ロンドンなどの世界の主要な垂直都市で2009年から開催されてきた世界シリーズ戦です。

VWC-VISUAL-2017-31.1.17-noheader

昨年の12月にVWCエキシビジョンレースとして初開催されたハルカススカイラン。エリート部門と一般部門、合わせて1000名が参加した都市型イベントとして大きな話題となりました。世界戦となるエリート部門では、屋上のヘリポートまで、高さ300m1610段を駆け登ります。女子では吉住友里(Yuri Yoshizumi)が優勝、男子では渡辺良治(Ryoji Watanabe)が3位という活躍を日本人選手もみせてくれました。今年も世界各国から強豪選手が大阪に再集結することでしょう。

超高層ビルを駆け登る垂直レースの歴史は新しいものではありません。世界を代表するレースとしてはニューヨークのエンパイア―ステートビルで開催される「EMPIRE STATE BUILDING RUN-UP」が1978年より開催されてきました。日本でも1990年代に東京池袋のサンシャイン60ビルで開催されました。2000年代になると欧州・アジア・中東でも超高層ビルの建設が進んだため、世界各地で大会数は飛躍的に増加しています。日本でも、新潟県の朱鷺メッセ東京タワーでも駆け登りのレースが毎年開催されています。

Photo by Sho Fujimaki
Photo by Sho Fujimaki

VWCの本部は2013年から香港に移されたこともあり、北京・上海・香港といった中国の大都市がバーティカルランニングの“本場”になりつつあります。2016VWCでは第1戦のロンドンから最終戦の香港まで、9つの大都市で開催されました。今年はそれらの都市に大阪が加わったことになります。2017VWCのレースで最も標高差があるのはニューヨークのワン ワールドトレードセンター(1World Trade Center)で標高差382m、2226段(※テロで崩壊した世界貿易センタービルの跡地に新しく建てられたビルです)。ハルカススカイランは全10戦のうち4番目に標高差のある大会となります。2017VWCでは、全10戦のうち5戦の合計ポイントで世界王者が決定されます。

各都市の“最高峰”へ駆け上がる都市型バーティカルランニング。ぜひ挑戦してみてください!!

VWC-2017-Logo_web-263x300

2017 Vertical World Circuit
DUBAI(ドバイ): Dubai Holding SkyRun – March 3
LONDON(ロンドン): Shelter Vertical Rush – March 9
NEW YORK(ニューヨーク): T2T Tower Climb – June 4
PARIS(パリ): VertiGO – June 18
MANILA(マニラ): Kerry Sports Manila Vertical Run – July 2
SYDNEY(シドニー): Sydney Tower Stair Challenge – August 20
BEIJING(北京): China World Summit Wing Hotel Vertical Run – August 26
SHANGHAI(上海): SHKP Vertical Run for Charity – Race to Shanghai IFC – October 22
OSAKA(大阪): Harukas Skyrun – November 12
HONG KONG(香港): SHKP Vertical Run for Charity – Race to Hong Kong ICC – December 3

VWC http://www.verticalworldcircuit.com/

HARUKAS SKYRUN http://japan-verticalrun.jp/