2016 JAPAN CUP「富士登山競走」

松本翔が2連覇を達成 スティービーが初優勝

7月22日(金)、山梨県富士吉田市で「第69回富士登山競走」が開催されました。標高差3000mを一気に駆け登る21kmのコースは世界的にも珍しい標高差の激しい難コース。名実共に日本を代表する山岳レースであることから、昨年より「JAPAN CUP」と位置づけられています。スカイランニング界では日本選手権と同様に重要な競技会となります。

今年は世界選手権と重なったために一部の有力アスリートは日本代表としてスペインへ遠征中のため不在という状況でした。しかし、昨年の覇者である松本翔(Sho Matsumoto)をはじめとする日本のトップアスリートと、チームSalomonインターナショナルの世界トップレベルのアスリートとの対決が大いに注目されたレースとなりました。

大会当日、天候は生憎の雨となり山頂コースは五合目打ち切りへとコース変更され、標高の高い山岳区間が減ったことでロードのスピードのある選手が有利なレースとなりました。男子は松本翔が昨年に続いて2連覇を達成。1分差の2位には過去2回の準優勝を誇る加藤聡(Satoshi Kato)、3位にはチームSalomonであり2012年優勝者のジョナサン・ワイアット(Jonathan Wyatt)がランクインしました。女子はチームSalomonのスティービー・クレーマー(Stevie Kremer)が初優勝。2位には荻原真紀(Maki Ogiwara)、3位には大庭知子(Tomoko Ooba)と、過去大会でも上位に入った実力者がランクインしました。

なお、優勝した松本翔は2017アジア選手権日本代表の内定者第1号となります。2017日本代表は9・10月に開催される「2016日本選手権」の3戦(蔵王バーティカルレース、蔵王スカイレース、志賀高原エクストリームトレイル)スカイランナー・ジャパン・シリーズの優勝者が選ばれる予定です。(詳しくはこちら

mt.fuji

山頂男子 トップ10(五合目打切り)

  1. 1:19:22 松本 翔
  2. 1:20:40 加藤 聡
  3. 1:20:45 ジョナサン ワイアット
  4. 1:22:29 江本 英卓
  5. 1:22:42 高瀬 裕行
  6. 1:23:24 青木 純
  7. 1:24:16 宮川 鉄也
  8. 1:24:57 奥宮 俊祐
  9. 1:25:04 加藤 淳一
  10. 1:25:16 大沢 正和

山頂女子 トップ10(五合目打切り)

  1. 1:36:45 スティービー クレイマー
  2. 1:39:32 荻原 真紀
  3. 1:47:47 大庭 知子
  4. 1:47:48 長坂 恵子
  5. 1:48:17 堤 佳子
  6. 1:48:43 鴨井 夕子
  7. 1:49:23 岡本 恵子
  8. 1:50:27 鈴木 遥
  9. 1:51:01 岩永 瑛子
  10. 1:51:34 榎本 久子

富士登山競走 公式ホームページ http://www.fujimountainrace.jp/